季節の音楽 睦月

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季節の音楽 睦月
 季節の音楽 睦月はランパルのフルートで「ヴィバルディの忠実な羊飼い」を採りあげる。
 その昔NHK-FMに「バロック音楽の楽しみ」という朝6時からの番組があった。そのテーマ曲は古くはマンフレディーニのクリスマス協奏曲の第二楽章であったが、その次あたりにこの曲集の第二番第二楽章が使われていた。曲の構成はフルートと通奏低音(チェンバロ)の為のソナタである。
 ヴィバルディはフルートの作品がかなりあるがこの「忠実な羊飼い」という題名についてはイタリアの田園劇(田舎を舞台にした劇?)の中の一要素ということらしい。劇自体は当時の田園(生活)にあこがれる宮廷の人々の共感を呼んだという。
 曲想は早朝の爽やかさに相応しく、ヴィバルディらしい流麗かつ絢爛豪華な旋律が特徴だが、実際フルートにせよリコーダーにせよ演奏はそれほど困難では無い。
 昔は新年のお引き染めで“つたないリコーダー”の合奏していたことから、どうも1月の音楽としてエントリーしたものと思われる。

季節の音楽 師走

季節の音楽 師走
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季節の音楽 師走は「古いドイツのクリスマス音楽」を採りあげる。ヨーロッパの古いクリスマス音楽としてはグレゴリア聖歌が有名であるが、それとは別のいかにも庶民レベルといったシンプルなクリスマス音楽も存在する。それがこの“古いドイツのクリスマス音楽”と題されたアルバムである。ドイツ・ハルモニア・ムンディからリリースされたものだが、そのもの静かでつつましやかな佇まいは聞いていて本当に心温まるものだ。
 エッカルトなどの殆ど知られていない作曲家の曲をソプラノのエミー・アメリンク、チェンバロのグスタフ・レオンハルト、それにリコーダーのハンス・マルティン・リンデなどの超一流バロック演奏家が奏でることにより、リスナーはヨーロッパ本来の“聖夜”を体験することになる。因みにこの面々は既に「アンナマグダレーナ・バッハの音楽手帳」なる名盤をものにしているからその演奏は保障されたようなもの。録音は1960年代だと思うが爾来永い間聴き継がれてきている名盤といえよう。
 筆者が初めて聞いたのはもう40年昔、それもバロック音楽の番組をオープンリールテープで録音したものだ。当然クリスマスのシーズンで早朝の番組だったから録音の場所は冷え冷えであった。その凍るような空気と対照的にこのアルバムの暖かい面持ちは極めて印象的なのであった。

季節の音楽 霜月

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季節の音楽 霜月
 季節の音楽 霜月はジョージ・シアリングの“ピアノ・ウイズ・ストリングス”を取り上げる。既に何度か紹介したことのあるG・シアリングであるが、オーケストラをバックに(これをウイズ・ストリングスと称する)自己のクインテットの演奏を繰り広げるという形式を展開しこれが大当たりをとった。
 それはシアリングのピアノがストリングスの奏でる流れに乗る形で、いわゆるムード溢れる雰囲気が楽しめるという寸法。そのイメージはドレスが絨毯の上を滑るような感覚であった。その為か、アルバムタイトルが「Satin Affair」「Black Satin」「White Satin」「Velvet Carpet」などの絹ずれ関連?が多い。因みにこれらの輸入盤で初めてシアリングの“ピアノ・ウイズ・ストリングス”を知ったのが毎年11月に開催される恒例のヤマハの輸入バーゲンだった。もう40年以上昔の話であるが。
 さて1950年代のCapitalレコードはこのようなムード・ミュージック(例えばジャッキー・グリースンとか)がかなり沢山リリースされているが、シアリングのアルバムはクールジャズに裏打ちされた極めて洒落たオモムキがあり、選曲含めて第一級であることは言うを待たぬ。勿論当時のアメリカの生活パターンも緊密に反映されているわけで、現代よりも時間がゆったりと流れていたものと推察される。因みに写真は「White Satin」である。

季節の音楽 神無月

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季節の音楽 神無月 
 季節の音楽 神無月は「ブラームス作曲ワルツ作品39」を取り上げる。これはブラームスのピアノ連弾曲としてつとに有名である。ワルツという形式をベースに16曲の小曲から構成され、第15番は所謂「ブラームスの子守唄」として単独でもよく演奏される。形式だけでなくメロディーも夫々が関連しており、ワルツの楽しさを満喫させてくれる名曲であると言って良い。
 謂わばワルツとピアノ連弾という取り合わせがそのまま“二人で一緒に音楽を楽しむ”というコンセプトに繫がっているところが素敵なんである。しかし実際に演奏される機会はそれほど多くない。小生お気に入りのレコードはワルター・クリーン&ベアトリス・クリーンの夫妻によるものである。このペアは他にも優れた連弾曲を録音しているが、これは中でも曲想に忠実に反応し、メリハリのある演奏を繰り広げている。
 因みにブラームス自身はクララ・シューマン(この二人の親密さはかなり有名)とよく弾いていたという話が残っている。実際、その場に居合わせた人々は何と幸運だったのだろう。 
 この曲はその昔単身赴任をしていた頃、マンションの有線放送のクラシックチャンネルで10月になると必ず流れていたものである。

季節の音楽 長月

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季節の音楽 長月
 季節の音楽 長月はジャック・ルーシエのゴルドベルク変奏曲を採りあげる。プレイ・バック/プレイ・バッハで1960年代後半に一世を風靡したジャック・ルーシェ伯父さんのゴールドベルク変奏曲で録音は1999年パリである。
 プレイ・バッハってのをご存知の方はもう少なくなってしまったかもしれない。バッハをジャズってやろう、というのが基本コンセプトであるが、フランス人らしい洒落た感覚を持ち、しかも様々なバッハの作品を取上げているのも大きな特徴である。デビューは確か「トッカータとフーガ 二短調」だった記憶がある。次にインベンションとシンフォニアあたりで、イタリア協奏曲もあったなあ。パリはオランピア劇場でのライブでは「ピアノ協奏曲第一番」なる超マイナーな曲だったため聴衆はいつ終わったのか判らなくて困惑した拍手があちこちに入ってたのを思い出す。
 さてその彼がバッハの生誕250年記念にちなみ満を待して録音したのがこの「ゴールドベルク」なのだ。これが実に素晴らしい期待以上の内容なのである。32の変奏曲を様々なリズムで聞かせるだけでなく、一音一音に生命を吹き込むが如く、実に丁寧に生き生きと奏でていて、ついつい引き込まれてしまう。もう円熟の境地なのでしょうなあ。グールドに加え、またまたゴールドベルクの名盤が誕生したことを喜びたい。
 このアルバムはその昔単身赴任で上京する際によくカセットで聞いていたものだ。早朝に新大阪駅をスタートする際に聞き出して丁度名古屋あたりで終了し、その後は爆睡モードに突入というパターンを繰り返したわけ。出だしのアリアを聴くと何故か初秋の頃の新大阪の駅の景色がどうしても浮かんできてしまう。
プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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