ゴースト・アンド・ダークネス

ゴースト・アンド・ダークネス(1996年 米国映画)
 時は20世紀初頭。場所はアフリカ。ヨーロッパ列強が植民地争いをしていた頃の話しである。アフリカの鉄道工事で橋を架けるために英国からやってきた建築家兼推進リーダーをバル・キルマーが好演している。着任早々現地では獰猛なライオンが二頭(ゴースト・アンド・ダークネス)出没し、現地の作業員が次々と襲われる場面に遭遇する。彼はライフル片手に追いかけるが、ライオンは一般の動物学とは異なる行動(即ち人間を次々と襲うだけ)をとる為に幾度と無く失敗し、結果人々は大自然の復讐だと脅えきって工事は遅々として進まない。
 業を煮やした鉄道会社の上層部がハンターを送り込む。これをマイケル・ダグラスが見事に演じている。大体ハンターの登場が異様で、ちっとも頼りにならんのだ。いきなりマサイ族数人を引き連れて来て、「マサイ族に頼むと牛10頭は必要」等と言いながら踊り出す始末なのだ。観客は皆「大丈夫かあ?」となる。案の定ライオンには逃げられ、マサイ族も「精霊なので相手は出来ん」と逃げ去る。
 工事現場には野戦病院みたいな施設があり、ハンターは新しい仮施設に病人怪我人を移し、元の場所を「血の匂いのする場所」としてライオンを誘き出そうとするが、総てが裏目に出て新しい施設が襲われ、入院患者全員死亡という事態に陥ってしまう。これで、工事人全員が逃げ出し、ハンターと建築家だけが取り残され最後の対決となる。
 いやはや面白いですなあ。監督のスチーブン・ホプキンスは単なる人間対ライオンという構図(勧善懲悪もの)よりもアフリカの大自然を主役に置き、それが如何に「空しい対決」かをひしひしと描き、結果として極めて奥の深い作品に仕上げることに成功している。映像的にもアフリカの大平原の一日の姿をショットとして挟み、アフリカの匂いや温度湿度を感覚的に伝えている。そして実は脚本が良い。即ちウイリアム・ゴールドマンなんだなこれが。納得であります。因みにこの二頭のライオンの剥製が米国のどこぞの博物館に保存されているという。つまりこれは実話ベースの話しでもあるのだ。
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はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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