ザ・ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト

鮮血の美学「ザ・ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト」(2009 米国映画)
 月曜日はホラー映画の話題から。さてホラー映画の肝としては・・・ハラハラ!どっきり!襲われる!切り刻まれる!などなど一般的な怖さの他に「正視に堪えない」など心理的にプレッシャーの掛かる作品もある。しかしこのあたりを追求したホラー映画は大変少ない。何せ監督や俳優にかなりのポテンシャルが要求されるからだ。これは物理的作業(SFX、メイクなど)では到底実現不可能なのであって、例えば、ひたすら血みどろであればあるほど非現実的になってしまう場合だってあるのだ。つまり恐ろしいばかりのリアリティが先ずはあって、その上にお話がシンプルに展開しなければならぬ。過去トビー・フーパーの名作「悪魔のいけにえ」がそれにあたり、同じ頃にウエス・クレイブンの「鮮血の美学」がそれに並ぶ傑作であった。本作はそのリメイクである。
 両親と別荘に遊びに来たマリーはかの地の友人ペイジと二人だけで町に出る。そこで知り合ったジャスティンの家(モーテル)に行ってマリワナを分けてもらうが、そこに帰ってきたジャスティンの家族は極悪人達であった。二人は森に拉致されて暴行を受ける(ペイジは殺され、マリーは撃たれる)。しかし悪天候の中ジャスティン一家が別荘に行くことになり、マリーを心配する両親と対峙することになる。両親に段々と事態がバレでいくサスペンス、ジャスティン一家の狂気、などが実にリアリティをもって観客に迫ってくる。新人監督デニス・イリアディスの演出は大したもので、一つとして無駄なシーンはなく、画面からはピリピリとした緊張感が伝わってくる。これはホラーに名を借りた映画としての完成度が極めて高い作品である。製作にはウエス・クレイブンが参加しているのも頷ける。単なるスプラッターに終わっていない秀作ホラーであります。
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テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

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Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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