トゥルー・ブラッド

トゥルー・ブラッド(米国テレビドラマ)
 このブログはホラー作品関連の話題がメインであるにも拘らず、久しくそうしたレポートが無いではないか、というお叱りを受け、今回遂にこの恐ろしくもユニークな作品の感想をアップした次第。
 本作は米国ケーブルテレビ会社HBOが製作した連続テレビドラマで現在シーズン4が本国で放映中である。シーズン1では主演女優がゴールデングローブ賞を採ったという。わが国ではケーブル(もしくはCS)放送のLaLaテレビでシーズン1が放映済み。現在はシーズン2が放映中である。
 舞台はニューオリンズ州の架空の町ボンタン。人工血液「トゥルー・ブラッド」が開発されたお陰でバンパイアと人間が共存?できる世の中というのが本作の一番の根底となっている。そこで人の心が読めるという超能力を持つヒロインのスーキーがヴァンパイアのビルと恋に落ち、そこから様々な人間模様が絡みだしてお話は展開する。先ずはボンタンの佇まいだがこれがあの「ツイン・ピークス」そっくり!独りよがりの保安官、住人たちの食堂であり憩いの場?でもある(広いが汚い)酒場、森に湖といった大自然、等総てが怪しく、不可解で、信用ならないのだ。一応ヴァンパイアと人間には一応紳士協定らしきものがあるようだが、当然ながら夫々には相手を疎ましく思う輩もいてあちこちで小競り合いが発生する。大体保安官は人間側で前述の性格なのだから公平な判断なぞ出来るも筈も無いのだ。一方では人種問題などをさらりと盛り込んで批評家受けも大変宜しいと聞く。これは原作に負うところがかなりあるのかも知れない(何巻か文庫本で出版されている)。
 シーズン1では登場人物も(ヴァンパイアを除いては)怪しいものは見当たらず、スーキーとビルの恋愛ゴタゴタ物語に終始する。唯一悪霊払いの姉さんが実はドラッグストアのバイトをしていたとかが笑える?くらいか。だから物語はやや退屈な感は否めない。ところがシーズン2になると先ずマリアンなる女性が登場。これが神話で言う「マイナス」という女神。彼女らの信奉するディオニューソスはギリシア神話のワインと泥酔の神である。風紀紊乱・風俗廃退が大好きであって、魔術で住民を乱交パーティに巻き込むは、用の済んだ人間の心臓を使ってパイ(メレンゲ?)を作るは、牛の頭を被ってヒロインを襲うは、と大活躍?する。
 さらにスーキーの兄さんを勧誘するカルト教団が登場。そのリーダーは明るいノリで神を讃えよと仲間を増やし、彼らはトレーニングを積んで?まるで兵士のように筋骨逞しくなっていく。その目的はヴァンパイアの撲滅にあったのだ。こうした怪しげな人たちがどんどん登場して活躍し、お話はハチャメチャに展開拡大してくる。おしまいにはヴァンパイア、マリアン、カルト教団が三つ巴になってくるものと思われる。面白いのは余りに奇々怪々な人物が増えたため、当初嫌われ者だった頑固で独りよがりの飲んだ暮れ保安官が実は最も「まともな」人間に見えてきたりするのだ。とにかくストーリーの根底(仕組み)が判ると「こりゃあ一体どうなっちまうんだ」とハラハラドキドキで次回を待ち望むようになる実にユニークなドラマなんであります。
 蛇足ながらケーブルのLaLaチャンネルでの放送時間は昼時からなので実時間で見る際は「ランチを食べられない(ほどエグイ)」というクレームがあるそうで笑える。
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テーマ : 海外TVドラマ
ジャンル : 映画

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Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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