シュルレアリスム展

シュルレアリスム展 国立新美術館(2/9~5/15 会期が一週間延長された)
 JASONのGWの過ごし方(その2)は美術展。六本木の東京ミッドタウンにある国立新美術館で開催されたシュルレアリスム展である。これはパリはポンピドー美術館所蔵の美術品で構成されているという。つまり最初は「ダリ、マグリットなどの絵で構成されているけどJASONの大好きなタンギーの絵の現物が拝めるとあっては行かずばなるまい」などと軽く考えていたのだが、実は絵画に限らず彫像、映画、写真などシュルレアリスムに関連するありとあらゆるグッズを並べ立て、その全貌を明らかにしようという、全く持って途方も無い企みだったのだ。
 アンドレ・ブルトンの有名な「シュルレアリスム宣言」のもと、様々な画家、作家、音楽家、舞台芸術家などなどが寄り集まり、騒動を起こし、評判を呼ぶものの、顰蹙も買った活動の総て?がここにある。つまり皆さん徒党を組むのがお好きなのだ。 
 今更ながら気が付いたのであるが作品群は殆どが「B級」である。それはギミックであり、如何わしく、それでいて斬新な息遣いに溢れている。しかし当時流行り始めた「写真」に興味を惹かれたマン・レイの(この展覧会における)作品は写真の機能的な面にしか興味が無いように見受けられる。映画におけるダリとルイス・ブニュエルの「アンダルシアの犬」も大道芸の域を出ていない。そうしたB級作品(ましてや当時は正統な芸術とは認められていなかった)のいわく因縁をもっともらしく演説するのがどうもこの運動の真骨頂なのではあるまいか?エルンストの作品はA級であり、ピカソ(何故展示されるのか不明だが)は超A級であるからしてそれらは完全に展覧会からは浮いてしまっておる。一方そうしたことすら「シュルレアリスムなんだ」と言わんばかりなのはデルボーの作品であろう。大体デルボー本人はこんな運動とは無関係な筈である。
 で、JASONの初期の目的である「I・タンギー」であるが、これは対面しなければ到底得られないオーラが原画から出ており感動モンでありました。またシュルレアリスム運動自体は今を去ること一世紀近い昔のことであるから、作品の表面からは何かしら昔の懐かしい面持ちが溢れているのだが、その根底にはキラリと光る永遠~芸術の解放~が隠されている、そうした印象を受けた正に貴重なる展示会でありました。蛇足ながら最近になってブルトンのシュルレアリスム宣言を再読し始めてるJASONであります。
スポンサーサイト

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

シュルレアリスムは絵画というよりは思想運動

少しまじめなコメント
 「ダダ」や「シュルレアリスム」は出発点としての「思想・芸術運動」であり、さまざまな影響を受けつつも、画家たちはそれぞれ自分らしい絵の世界を創り上げていってます。たぶん、そこに意味があるのであって、シュルレアリスム運動から直接生まれてきた作品群は、「これはどうもねぇ…」というものが多いように思います。
 しかし、今回の展示も、全体を通じていまだに刺激的なおもしろさを感じます。あれやこれやと思いついては実験する。その「前向きな姿勢」に惹かれます。
 自分のブログでも書きましたが、大勢のアーティストが集まって、「革新的なアイデアのデパート」を開いた。それこそがシュルレアリスムの真価だった、と思います。

溶ける魚

ディックさん

JASONです。

まじめなコメントありがとうございます。

ブルトンのシュルレアリスム宣言ですが、これに続いて
オマケ的に載っているのが「溶ける魚」です。
これが凄い!です。

最近就寝前に読み耽っていて「夢見」が良いです(笑)。
プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード