ショパン生誕200年ガラ・コンサート・イン・ワルシャワ

ショパン生誕200年ガラ・コンサート・イン・ワルシャワ
 日曜日はその他のテーマということでここ暫くはクラシックのライブコンサートの感想印象を記している。今回は当初先週開催されたラフォル・ジュルネ2010に関して述べる予定であったが、昨晩NHKBSハイビジョンで放送された「ショパン生誕200年ガラ・コンサート・イン・ワルシャワ」の印象が非常に深かったので早速その内容を報告する。
 本2010年がショパンの生誕200年の記念すべき年であることは周知のことであるが、それに因んで正にショパンの本拠地というべきポーランドのワルシャワで本年2月に開催されたイベントがこれである。演目はピアノ協奏曲の1番と2番。先ずはニコライ・デミジェンコを独奏者とした1番である。一口に言えば「テンポを崩さないドライな演奏」とでも形容すべきか。ショパンの曲は浪花節的になり易いのだが終始一貫してテンポを保っているのだ。特に第二楽章はその効果が顕著に出て全く新しい世界を作り出していた。アンコールは更にデミジェンコ風のマズルカが聴かれた。
 一方の2番はエウゲニー・キーシンが独奏者。これはもう「ピアニズムの極致」を堪能する素晴らしい演奏であった。音の粒立ちのクリアーさは比類が無く、正にスタインウエイが鳴りきっていた。その重心の低いタッチはいかなる早いパッセージでも乱れることは無く、聴く側は安心して彼の音楽に身をゆだねることができるのだ。アンコールは3曲もサービスされたが、オケの団員達のキーシンのその演奏を見守る表情がこれまた「信じられないものを見つめる」風であって面白かった。尚、バックのアントニ・ヴィト指揮のワルシャワ・フィルハーモニーも曲をドラマティックに盛り上げており絶妙のサポートであった。蛇足ながらこのコンビはピアニストを変えて何度か協奏曲を演奏している模様で、13日のNHK-FMでは独奏者にエルダー・ネボルシンを迎えた協奏曲2曲のコンサートの模様が放送される予定である。

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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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No title

弾いているのは誰だったかなあ、いい加減ですみません。就寝前にベッドに転がってノクターン集を聴き始めるのです。たとえば五番から聞くのだけれど、いつも7番からわからなくなる。眠ってしまうのはなぜなのか。
あのテンポの微妙な揺れのせいではないか、と思うのです。
最初はずいぶん気になりましたねぇ、テンポの揺れが…。
そのうち心地よくなったりして、それで眠ってしまうのですね。
例の「ショパン生誕200年展」で、リストの言葉というのを配ってまして、このテンポの揺れについて書いている。なかなか、おもしろいのです。

ノクターン

ディックさんコメントありがとうございます。

ノクターンの様式はもともとフィヨールドって人の発想らしいです。
ショパンはそれを第一級の音楽に仕立てたわけですけど。
眠くなるのは曲そのもののコンセプトに同化されているから
ではないでしょうか?

今回のワルシャワの他にも、ラフォル・ジュルネでのショパン
が特集されてましたね。
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JASON

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はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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