王様と私

王様と私(1956年米国映画)
 リチャード・ロジャース&ロレンツ・ハートの名コンビによる三大傑作ミュージカルの一つである。(あとは「南太平洋」と「サウンド・オブ・ミュージック」だとJASONは勝手に信じている)。主演はユル・ブリンナーとデボラ・カー。監督はウオルター・ラング、製作は20世紀FOX、そうFOXミュージカルの代表作でもあるんだ。
 お話は単純明快で、第二次世界大戦前のシャムの王様のところに英国から女性の家庭教師がやってきて引き起こすドラマである。シャムが舞台というのが西欧人のあこがれである東洋趣味(オリエンタリズム)をついたニクイ設定である(そういえば前述の2作品も異国趣味が基本である)。はやい話が中国でもモンゴルでも良いのである。そうした文化文明の落差をストーリィに旨く結びつけている。
しかしそれだけではドラマがだらけてしまう。そこで本国から大使一行がやってくるのをアテンドする一大イベントが目標として提示される。そこで演じられる劇中劇がこれまた信じられない程素晴らしい出来で、ほかの場面を完全に食ってしまっているのだ。シャムの踊り子と現代ミュージカルのスピリットが見事に融合していて全く飽きさせぬ。
 そうこうしているうちに王様は病に倒れ死んでしまってTHE END。提示された様々なテーマ、人種問題、奴隷制度等々はどーでも良い事なんである。要は冒頭のR・ロジャースの名曲、即ち、「アイム・アフレイド」、「ハロー・ヤング・ラバース」、「シャムの子供のマーチ」、「シャル・ウイ・ダンス」などにひたすら浸り、そして口ずさみ、私は幸福を味わうのであります。ミュージカルの醍醐味を味あわせてくれる映画、昨今では中々お目にかからない超名作といっても良いだろう。
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JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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