季節の音楽(如月その4)

季節の音楽(如月その4)
 季節の音楽(如月その4)はハイドンのピアノソナタ20番(演奏スヴャトスラフ・リヒテル)を採りあげる。バッハが音楽の父なら、母はハイドンということらしい。ハイドンはその交響曲でもピアノソナタでもかなりの分量を作曲しているからかも知れぬ。何かしら作曲することに意味を見出し、ひたすらエネルギッシュに続けていたようである。その曲想はシュトルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)という単語に集約される。即ち、楽章ごとにメリハリのあるドラマティックなコンセプトと言ったら言い過ぎだろうか。
 総数50曲以上はあろうかという膨大なピアノソナタ群にもその例に洩れぬ。特に20番は有名で一楽章から淡々とした旋律が心に染みる。全体に左手のタイミングが少し遅れているあたり、ジャズのアフタービートに近いものを感じる。
 レコードはスヴャトスラフ・リヒテルが1950年代にロシアのメロディア・レーベルに録音したものがモノーラルながら正にシュトルム・ウント・ドランクを表現して素晴らしい演奏である。このレコードを入手して聴き始めたのが丁度2月であったのだが、“春遠からじ”の趣きにぴったりだと思った。更に1990年代になってリヒテルの新しいライブ録音がリリースされたが、これもまた捨て難い感興溢れる演奏であった。尤もストラディバリウスという超マイナーレーベルの輸入盤CDであったためかその後は廃盤の憂き目にあってしまったようだ。
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はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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