屋根の上のヴァイオリン弾き

 これから最近観た映画を記していくが、必ずしも最新作とは限らないのでご了承のほどを。・・
 フィードラー・オン・ザ・ルーフ(屋根の上のヴァイオリン弾き)(1971年米)
 ブロードウエイの大ヒットミュージカルを映画化。職人監督ノーマン・ジェイソンが抑制の利いた演出を展開する。ウクライナの村に住む一家の物語であるが、ユダヤ人のしきたりが東洋の我々には何とも馴染みにくい。それでも主人公の一家の主人は実にパワフルで頼もしく、現在ではあまり見かけない「家族愛」の典型が作品を通じてひしひしと感じられる。それだけでもこの作品の価値は大いにあるというものだ。
 さて題名の「屋根の上のヴァイオリン弾き」の意味は何であるか?これは屋根の上でヴァイオリンを弾くことくらい「不安定で頼りない」行為は無いということなのだ。実は彼らユダヤ民族は迫害を受けており、平穏無事な日々が遂には故郷を追われるという悲劇に発展する。この複線は作品を引き締めある意味「ホラー映画」にも似た怖さを包含している。つまりJ・フォードの「怒りの葡萄」と同じ怖さである。いやはやそれでもなおかつこれは傑作であります。ノーマン・ジェイソンって人は「夜の走査線」みたいなハードボイルドを撮る一方、こうした大河ドラマでも骨太な演出を見せてくれる。
 因みに音楽担当にジョン・ウイリアムスの名前があったり、ヴァイオリンの担当はアイザック・スターンだったりと音楽に手を抜いていない姿勢もまた注目であります。
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テーマ : ミュージカル映画
ジャンル : 映画

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JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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