季節の音楽 如月
季節の音楽 如月
「季節の音楽 如月」はカーメン・キャバレロのカクテルピアノを取り上げたい。以前、既にカーメン・キャバレロのラテンナンバーを採りあげたが、彼の本質はカクテルピアノである。このジャンルは我が国では全く馴染みが無いのであるが、米国ではかなり一般的である。それはカクテル・パーティが日常茶飯事だったからだ。だった、と書いたのは米国では現在に比べ1950年代から60年代まではカクテル・パーティの為の音楽がかなり多量にリリースされたからだ。現在はパーティの音楽自体もかなり変ってしまっているものと思われる。
さて、キャバレロの華麗なピアノタッチは映画「愛情物語」のショパンのノクターンで既に実証済みであるが、その路線はそのままカクテル・パーティに繫がる。数年前CD復刻されたその名もズバリ「カクテル・ウイズ・キャバレロ」なるアルバムは聴いていると心和むこと請け合いの素晴らしい内容である。寒さの厳しい2月の夕暮れ時は夕焼けが一段と美しく、その際にキャバレロのピアノを聴きつつカクテルを舐めるという醍醐味を近年享受しているので採りあげた次第である。
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