季節の音楽 弥生

Kバレル
季節の音楽 弥生
 季節の音楽 弥生はケニーバレルの「ブルージー・バレル」を採り上げる。ケニーのギターは元々ブルース感覚に溢れているのだが、それに加えてブルージーと名付けているのはブルースを目一杯掘り下げるという意味があるのかも知れぬ。
 共演メンバーがこれまた素晴らしくテナーサックスがコールマン・ホーキンス、ピアノがトミー・フラナガンと来る。第一曲の「トレ・パラブラス」はラテンの名曲で勢いがある。そのどことなく郷愁を帯びた(浪花節の如き)出だしがよろしい。そして興が乗ってきたところでホーキンスのテナーがこれまた「俺の番だぜ」と絡んでくる。まさに堪らない瞬間だ。ケニーの作品としては「ミッドナイト・ブルー」等の名盤に隠れて余り話題にならないようなのが残念である。
 今から25年以上昔の春ころにブルーノート東京でケニーのライブを聴いたことがある。その頃のブルーノート東京は確か出演者の着替える場所が無くて、店の入り口から入って来たケニーがステージに直接上がり、やにわにスプリングコートを脱ぎだし、無造作に椅子に掛けたかと思うとギターをアンプに繋いで弾きだしたものだ。弥生の夜のライブとして今でも鮮明に覚えている。
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ネスト

nest[1]
ネスト
 今回採り上げるのはスペイン製ホラー映画である。2014年製作のネスト。何しろ主演のマカレナ・ゴメスの演技に圧倒され、お話のご都合主義などは消し飛んでしまうのだ。 
 1950年代のマドリード。アパートに住み暮らす年の離れた姉妹。この姉をゴメスが演じる。元々精神に障害があるのか外出恐怖症?とかで年中引きこもって暮らしてきた。一方の妹は外に働きに出ており外界との接点は(生活物資の供給など)この妹で保たれていて、あとは洋服の仕立てをしている姉の部屋にリッチなマダムが時折客として訪れるだけである。
 こうした何とかバランスを摂って社会の片隅で一見平穏に暮らしている二人のところに外部から横槍が入って狂気が染み出してくる。というか本性があらわになってくる。そしてゴメスの迫真の演技と相まって一般のホラー映画とは一枚も二枚も違った「恐怖」が味わえるという寸法だ。
 階段から落ちたという隣人を姉が運び入れてしまうあたりから「ミザリー」の展開になるのだがそれはご愛敬だ。全面にゴメスの姿が映った宣伝ポスターは凄い迫力だが「エスターを凌ぐ衝撃のラスト」なるコピーは頂けぬ。ラストのオチは既に分かっているだけでなくその事実が作品全体のコンセプトにあんまし関係しないのだ。このあたりは賛否両論があるやも知れぬ。
プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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