季節の音楽 神無月

images[1]
季節の音楽 神無月
 季節の音楽 神無月はドリス・デイのヴォーカルを採り上げる。ドリス・デイはかなり前に一度採り上げているが、その歌声は秋の夜長に聴くしっとりとしたヴォーカルとしては類を見ない(と勝手に思っている)。当初神無月に放送されたFMの特集番組で知った訳だが初期のアルバム「デイ・バイ・デイ」「デイ・バイ・ナイト」「デイ・ドリームス」の3部作はいずれも彼女独特の歌声が堪能できる傑作である。ジャンルとしてはジャズなんだろうがそこには1950年代の米国黄金時代の所謂「大人の音楽」が一杯詰まっている。
 ところでこの第二作に当たる「デイ・バイ・ナイト」のアルバム最後の曲「ザ・ランプ・イズ・ロウ」は当初我が国で発売禁止になっていた。それは曲の内容では無く、原曲がラベル(クラシックの作曲家)の名曲「亡き王女の為のパバーヌ」から採ったものなのだがラベルの遺族かなにかから中々我が国への「使用許可」が出なかったというのがその理由だ。この場合「亡き王女の為のパバーヌ」なる曲名にすれば良いのだが、それでは歌詞を含めドリス・デイの「音楽」ではなくなってしまう。
 そして随分大昔(1930年代)の作詞・編曲なのに1999年にようやく許可が出たと言うから実に気の長い話だ。よって1980年代の我が国で発売された「デイ・バイ・ナイト」のCDにはこの「ザ・ランプ・イズ・ロウ」は収録されていない。もしかして珍品の部類に入るのかも知れぬ。
 2000年代になって二つのアルバムを一つのCDにコンパイルする方式が定着して「デイ・バイ・デイ」と「デイ・バイ・ナイト」が一体となって発売された時にはこの「ザ・ランプ・イズ・ロウ」は目出度くエントリーされてようやく聴くことを得た。それはラベルの原曲を実に上手くアレンジしており、アルバムのラストを飾るに相応しい出来映えであった。
スポンサーサイト

10月はホラー月間

IMG2015100502N.jpg
10月はホラー月間
 今回は最近観た幾つかのホラー映画について述べてみよう。先ずは「ババドッグ」。2014年の豪州映画である。幼い息子をかかえる母子家庭という設定。母親は介護施設で働いている。息子は学校でも問題を起こすし母親としてはかなりストレスの溜まる毎日だ。このあたりのリアリティはかなり説得力がある。ある日息子の差し出す絵本にババドッグなる異様な人形?を観てから怪奇現象が勃発しだす。といっても全てはストレスから来る妄想だと言われても仕方ないところがあり、そうした親子の日常の描き方にはつい引き込まれる。ホラー映画としての怖さよりもストレスから来る「やりきれなさ」が溜まらない。かの(エクソシストで有名な)W・フリードキンに史上稀な恐怖映画だといわしめたのはこのあたり故か?
 お次は「ボーグマン」。2013年のオランダ映画。これが何というか不気味な作品でそのジャンルだけで言えば恐らくベストワンだろう。出所も目的も不明なボーグマンなる集団?が居る。彼らは普通の生活をしている家庭に入り込み仲間を増やしていくのだが、それを妨げる人々を容赦なく殺戮していく。その辺りの淡々とした描写は怖いというより不気味で実に妙なリアリティに溢れている。北欧のインテリア、家族揃っての食事シーン、夫婦関係、恋人関係等が人間味の無い無機質な描写で語られていくのだ。ボーグマンの生き様よりもその世界観に戦慄を覚える。監督はシュールな作品で知られるアレックス・ファン・バーメルダムだから当然か?
 最後は「恐怖ノ黒鉄扉」。原題は「私は何もしていない(のにどうして死ぬの?)」という2013年のスペイン映画。ボイラー室に閉じ込められ焼死した息子の母親が廃屋でおバカなパーティーを繰り広げるティーンエージャー達に制裁を加えるという単純なお話。前半が1980年代のスラッシャー映画そのもので極めて冗長に作ってあり、後半はいきなり怒涛の展開となる。ホラー映画としては極めて「正調派」で安心して?楽しめる作品であります。
 以上、今回の画像は拙ブログJASON GALLELYに掲載予定の「ハロウインに向けて」をいち早く掲載させて貰った次第。
プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード