季節の音楽 文月(その4)

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季節の音楽 文月(その4)
 さて今回採りあげるのはジョー・ファレルの「ナイト・ダンシング」(1978)である。ファレル自身はジャズのサックスプレーヤーという印象が強く、事実CTIレーベルではジャズマンとの競演作が多い。その彼がワーナーレーベル傘下で「ポップス路線」を狙ったアルバムがこの「ナイト・ダンシング」という訳で実に楽しい仕上がりだ。
 特に「キャサリン」はソプラノサックス?の唄うような絶妙な節回しが素晴らしく、人間の声のような錯覚すら覚える。この「キャサリン」では数コーラスくらいまでこの状態が続き、一段落した後には流れるような滑らかなピアノが登場し、一気に曲に引き込まれてしまうのだが、これがあのハービー・ハンコックなんですね。と言う訳で曲だけでなく、参加ミュージッシャンも超一流という「ナイト・ダンシング」は単なるポップスというジャンルに止まらない全く新しいジャンルの作品だと思う。「ポップス」の謳い文句で(ジャズファンには)余り知られていないのが誠に残念な名盤である
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季節の音楽 文月(その3)

ロウライド
季節の音楽 文月(その3)
 次はアール・クルーの「ロー・ライド」(1983)である。その頃、「オンナの子をドライブに誘って走る時の音楽は何か?」というのが一つのトレンドになっていた。丁度カーステレオ(死語か?)の普及とリンクしていたような気がする。これはわが国の田中康夫作「なんとなくクリスタル」を連想させる。ブランド族なる単語を生み出したこの作品ではファッションやレストランの名前に始まり、ドライブの際の「音楽」にまで言及されていたのだ。
 この「オンナの子をドライブに誘ってカッコ良い音楽を聴く」というのはどうやらグローバルに流行っていたものと思われる。アール・クルーの「ロー・ライド」は正にそうしたムーブメントに応えたものといって良いだろう(あくまでも私見です)。因みにこのアルバムはアール・クルーとして小生が初めて買ったLPであった。彼のデビューは1970年代からだが、小生が知り得たのが1980年代になってからで、その際の「最新アルバム」が「ロー・ライド」だったというわけ。全編彼の独特のギターが楽しめる快適な一遍である。

季節の音楽 文月(その2)

ワインライト
季節の音楽 文月(その2)
 次に紹介するのはグローバー・ワシントンJRの「ワインライト」(1982)である。これはフュージョンアルバムの一大ベストセラーでグラミー賞も獲得した。いわゆる「メロウ」とか「スムーズ」などと表現されるそのサウンドは実に心地良く、新たな境地を切り拓いたといえよう。
 参加ミュージッシャンがこれまた超豪華で、ギターのエリック・ゲイル、キーボードのリチャード・ティー、ドラムのスティーブ・ガットの3人はご存知「スタッフ」のコアメンバーだ。グローバーワシントンJR自身もCTI~KUDU時代のどちらかというと“ハード”なジャズ&ソウルから一気にポップス路線で勝負に出た訳で、EREKTRAレーベルの発展に大いに貢献したに違いない。彼は惜しくも1999年に亡くなってしまったがそのサックスの響きは永遠である。

季節の音楽 文月(その1)

ゲッツジルベルト
季節の音楽 文月(その1)
 先月下旬にジャズ、フュージョン系のCDを何枚か入手したのでそれらを紹介して「季節の音楽 文月」としたい。
 先ずは「ゲッツ・ジルベルト2」である。本ブログでも昨年紹介したが「ゲッツ・ジルベルト」は既にボサノバの名盤として超有名である。そのメンバーがカーネギーホールに再び集結して1964年10月24日に行ったコンサートのライブがこの「2」である。会場からはボサノバという当時としては極めて新鮮な音楽に触れた聴衆の興奮が伝わってくる。第一曲のジョアン・ジルベルトの唄う「グランドファザーズ・ワルツ」からして熱狂的な拍手で迎えられる。またスタン・ゲッツも殆どの曲で演奏するというサービスぶり。アルバム後半にはアストラッド・ジルベルトがいよいよ登場。彼女の独特な歌いまわし(素人ぽい、いや素人かも?)はライブだと一段とミガキが掛かって聞こえる。
 何故かカルロス・ジョビンが参加していないのだが「新しい音楽ボサノバ」を十分堪能できる素晴らしいライブアルバムであることに間違いは無かろう。

ホームページの裏話(95) 総集編第五回

キャベツロバ
ホームページの裏話(95) 総集編第五回
 総集編第五回は連載しているストーリーとは別のスペシャル編「チェリーとジャンヌのグリム童話集(第1&2室)」をお送りする。ここではチェリーちゃんとジャンヌちゃんがあの有名なグリム童話の主人公を演じている。グリム独特の世界が二匹によってどう表現されるのか。
 今回作画係は楽しんで描いたようではあるが苦労もあって、例えば「ラプンツェル」というお話では本来髪の長い美しい娘がその髪を編んで長い塔から垂らすのであるが、ネコには髪の毛が無いので、どうしようかハタと悩んだ。そこで思い出したのがジャンヌちゃんのふさふさとした立派な尻尾で、そうだあの尻尾を編んで垂らしたら良いのだ・・・てな調子で切り抜けた。
 また魔法使いが数多く登場するのだがこれをみんなネコに演じさせると何故か凄みが無くなってしまう。考えた末、場合によっては人間のまま登場させることにした。作画係はこの鉤鼻の意地悪そうな顔の魔女が結構うまく出来たと喜んでいる。
 一方今回は“隠し絵的効果”についてだが作者にどんな工夫をしているかを聞いてみた。すると例えば「ラプンツェル」では塔の下のイバラの中に隠れている怪物、その右上方に太陽が口になって笑っているもの、「ヘンゼルとグレーテル」ではお菓子の家の扉、「六羽の白鳥」の火あぶりの燃料となっている材木、「雪白姫」の背後の木、これらがどういう表情をしているか、気が付いていない方はもう一度ご確認いただきたい。作者によれば、こうした隠し絵的工夫が絵を楽しくするそうである。ただ、時には作者が気が付かないうちに自然に描けている場合もあるそうで、これは超常現象と言っても良いのかも。例えば「ラプンツェル」の“空で笑っているもの”がそれで、描いてから作者は長いこと気が付かなかったそうな。
プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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