季節の音楽 皐月

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季節の音楽 皐月
 季節の音楽 皐月はモーツァルトのピアノソナタ全集を取り上げる。演奏はイングリット・ヘブラーである。
 先月のベートーベンに続き、モーツァルトのピアノソナタ全集を揃えるとしたら誰の演奏になるのか?という問いはベートーベンの場合とその趣を大分異にする。それは様々な演奏を容認してしまうからに他ならない。つまり様々な演奏があってしかるべき、という訳でCDメーカーにとっては大変ありがたい話となる。
 モーツァルトのピアノソナタ全集は既にワルター・ギーゼキング、クリスチャン・ツァハリアス、エリック・ハイドシェック、グレン・グールド、リリー・クラウスの5種類所持している。ところがイングリット・ヘブラーの新録音(といっても1990年代のデジタル録音)があるという情報を得たので早速入手して聞いてみた。
 それまで1960年代のヘブラーの演奏は正統派で格調が高くいわば定番過ぎるほど定番というのが小生の印象であった。ところが1999年頃に来日した際の演奏をFMライブで聴いて瞠目した。曲はかの有名なトルコ行進曲つきのK331のソナタであったが、第一楽章の導入部から音楽が輝いており、展開していく変奏部などがまことに澱みなく流れ、心地良くモーツァルトの音楽に身を任せることが出来たのだ。夕食時だったけど暫く箸を止め聴き入ってしまったのであった。つまり本全集はこの時代の録音なのであるからこれは入手せざるを得ないではないか。結果は予想以上に素晴らしく、総ての曲に歌が溢れ、聴いているとえも言われぬ幸福感に満たされる。
 卯月に入手したのだが皐月に何度と無く聞いていたためこれまた皐月の音楽と相成った次第。
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下町のネコ事情(第二十八回)

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下町のネコ事情(第二十八回)
 さてその後のネコ達の様子はどうなのだろうか。幸い季節は桜花も散り、日差しに暑さを感じるようになってきた。朝ごはんをやりに行くと今まではシェルター付近から登場することが多かったが、最近は昔のように駐輪場で佇んでいることが多い。またどうやら他のパトロンが居るらしく、餌を食べないこともある。それは夕方帰宅時でも同じで甘えることは甘えるのだがドライフードを薦めると横を向いてしまい、その後は後ろ向きになって尻尾を振ることが多い。
 それに何故かクロメガネがお相伴に預かっている。シャミーちゃんにあげているバターがお目当てなのだがこれが常習化してしまっている。そして昔はシャミーちゃんが威嚇して嫌っていたのだが最近は割りと近距離に位置することを許してしまっている様だ。これから更に気温が上昇し過酷な夏がやってくる。ネコ達も耐えねばならぬ季節なのだがバターで何とか乗り切って貰いたい気持ちで一杯だ。バターは勿論無塩バターである。

ホームページの裏話(94) 総集編第四回

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ホームページの裏話(94) 総集編第四回

 総集編第四回は連載しているストーリーとは別のスペシャル編「ネコギャラ(ネコのギャラリー)を二編お送りする。
 先ずは「チェリーとジャンヌの名画への招待」ということで様々な絵画のパロディを掲載しているが、その中のマネの「オランピア」について述べてみよう。この絵の原画については以下の話が伝わっている。この絵が発表された当時のフランスでは、黒猫は娼婦の暗喩であり、従って裸婦が横たわるこの“舞台”はいかがわしい場所を想像させる。それだけでも題材としてセンセーショナルなうえ、さらなる問題は彼女がまっすぐに観客を見つめていることである。それまで裸婦という題材は数かぎりなく描かれてはきたが、それを鑑賞する人々が絵の中の裸婦と目線をあわせることはなかったのである。よって当時のパリの画壇では相当の不評を買ったという。さてそのオランピアであるが、今回はジャンヌちゃんを裸婦に模し、花束を持つ黒人をチェリーちゃんに、そして黒猫はテディ・ベアーという分担にした。
 次はセザンヌの「サント=ヴィクトワール山」についてである。作者はセザンヌの絵を見て先ずは「ネコがぎょうさんおる」と思ったそうな。その印象からネコに見える部分を強調してみたのがこの作品というわけである。勿論、印象派としてもその色の使い方などにセザンヌの非凡な才能が現れていることは言うを待たぬ。是非元の絵を鑑賞いただき、ネコについて確認されることをお勧めする。以下他の名画についてもそのパロディを楽しんで頂ければ幸いである。
 二番目の「ドビュッシーの子供の領分」はドビュッシーの小曲集「子供の領分」のイメージを元にした絵画集である。その第一曲である「グラドス・アド・パルナッスム博士」は、ドビュッシーがクレメンティの練習曲「グラドス・アド・パルナッスム」から想を得て作曲したもの。即ち、味気ない練習曲(実際は違うのだが)を“博士”という人物に見立てている訳だ。さて、その曲をモチーフとしてピアノの鍵盤を果てしなく続くバベルの塔に見立て、チェリーちゃんが必死で練習曲に挑戦している姿として捉えたと作者は語っている。更にジャンヌちゃん扮する“こわーい先生”がムチを振っているが、このムチは通称「ネコつり(ネコじゃらし)」と言われているもの。つまりこの場合、文字通り“アメとムチ”という訳である。また塔の頂上にあるのはピラミッドで有名なベンベン石でこれは永遠を象徴している。これは“練習には終わりが無い”という過酷な意味合いにも通じるのだ。よって鍵盤だけが、さらに天空へと昇って行くのは当然であろう。
 今後もこのネコギャラシリーズを適宜掲載していく予定なので乞うご期待。

テーマ : イラスト
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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