季節の音楽(葉月)

季節の音楽(葉月)
 季節の音楽(葉月)はグレイト・ジャズトリオの「グレイト・トーキョー・ミーティング」を採りあげる。ピアノがハンク・ジョーンズ、ベースがロン・カーター、ドラムスはトニー・ウイリアムスという超豪華メンバーのピアノトリオがこのグレイト・ジャズ・トリオだ。1970年代後半に登場するやそのダイナミックな演奏でたちまち大ヒット。その最たるものが1976年に制作されたビレッジ・バンガードに於けるライブアルバムだ。ジャケットデザインが大リーグの試合の写真であって、その熱気そのものが伝わってくるようであった。その後同様のライブアルバムが第二作と続き、更に「マイルストーン」「枯葉」などスタンダードの曲をモチーフにした数種類のアルバムが製作された。
 そして1978年に東京のスタジオで録音されたのがこの「グレート・トーキョー・ミーティング」である。全編メンバーのオリジナル曲という当時としてはかなりの異色作であるが、中でもハンク作曲の「トゥー・デスティニー」はピアノトリオの迫力を十二分に発揮した優れた曲であり演奏だと思う。実は当時のFM人気番組「ジェットストリーム」の「私のレコードアルバム」で紹介され知ること得たのであるが、それだけポピュラリティを持ったアルバムと言って良いだろう。 
 さてアルバムのジャケットデザインは東京の高層ビルをデザインしたシュールなもので、これがこの暑い季節に聞くと不思議と涼しくなったものである。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

スターウォーズの夏

スターウォーズの夏
 もうかなり昔のことであるが「夏といえばスターウォーズ」という時期があった。今回はその頃の思い出を綴ってみたいと思う。つまりは35年ほど過去にタイムスリップして、第一作当時の状況などを交えながら筆を進めることにしよう。
 当時ジョージ・ルーカスはスターウォーズを制作した後、あまりに今までとは違う作品(多分に子供だましに受け取られると思ってか)からか、公開日には都会を離れて様子を伺っていたというのが有名なエピソードであった。
 多分に版権の問題であったと記憶しているが、全米公開は1977年のサマーシーズン(5月下旬)であるにも拘わらず日本公開は実は1978年夏に延びてしまった事は余り知られていない。予想に反して?全米で一大ヒットとなるや、わが国の配給元である20世紀FOXは、慌てて近未来SF「燃え尽きる世界」(巨大ゴキブリ?!が出てくる愚作。しかもスターウォーズの代わりと銘打っていた)を公開。邦画も勇んで「惑星大戦争」(東映)を短期間で制作公開したのであった。一方特撮円谷の東宝は実は1958年制作(!)の「地球防衛軍」をリバイバル公開している。この判断に小生は少々大袈裟にいえば、いたく感銘を受けたものだ。というのは当時スターウォーズに対抗できる邦画作品はこの「地球防衛軍」以外には見当たらないのが現状だったからだ。
 さて、1977年のアカデミー賞授賞式(1978年春に開催。わが国でもテレビ放映された)はこれまた見物であった。多部門で受賞したから正にスターウォーズ一色であったのだ。こちとらは未だ作品そのものが見られず、大いに欲求不満に陥ってしまったものだ。さて、ようやく観られたスターウォーズであるが、その素晴らしさに感動した小生はじめファンは直ちに「オールナイト興行」に出掛けた。オールナイト、即ち午後10時頃から翌朝5時まで何度でも観るのである。職場(死語か?)の仲間と夜食を携えて観に行く。そして朝は車で帰る(電車が動いてない)というパターンをシリーズ3作とも繰り返したのだから、今考えるとよくもまあ嵌まっていたものなのだなあ、と感慨深いものがある。因みにシリーズは必ずサマーシーズンに公開されたので夏とは切っても切れない関係にあったのだ。
 この作品で映画制作技術に一大変革が訪れたと良く言われる。(余談ながら次の変革はご存じジュラシック・パークである)コンピューター制御のカメラが描く宇宙バトルは特撮サーカスとも言われ、以後同様な作品が続々制作された。しかし、スターウォーズを越える作品が無いのは、このテクニカルな面が全てではなかったことを如実に証明している。ルーカスのマインドは明らかで、デビュー作「アメリカン・グラフィティ」で見せたリアリティへの徹底的な拘わりがポイントなんである。

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

ストーム・オブ・ザ・センチュリィ

(JASON通信アーカイブ その10)
ストーム・オブ・ザ・センチュリィ (2000年9月にビデオレンタルで視聴)
 スティーブン・キング原作の1999年のテレビ・ミニシリーズ。全部で4時間の長尺ものである。キングの映像化作品は賛否両論があるが総じて凡作が多い。それを気にしてかどうか知らないが、本作はキング自らが脚本を手掛けており、「本」としては出版されていない貴重な作品なのだ。
 孤島に世紀の大嵐(ストーム・オブ・ザ・センチュリィ)がやってくる、と同時に異様な人物が出現して怪奇現象を巻き起こす。文字通り孤立した島では自殺、恋人同士の殺し合い、行方不明などが頻発する。立ち向かうは保安官のみ。やってきた人物は黙示録の悪霊であった。世紀の大嵐によって島民は教会地下のシェルターに避難を余儀なくされてしまう。悪霊からのメッセージは「欲しいものが手に入ったら出て行く」というもの。その欲しいものを伝える前に自分のパワーを島民達に徹底的に知らしめ、要求を受け入れさせようとしている訳だ。ある日全員が同じ夢を見る。大嵐の後、本土と断絶されたとある島では島民全員が行方不明となってしまうというニュースの映像である。過去に世界ではそうした地域がいくつか実在するらしいというアナウンスも伴っている。教会集会室に全員を集めていよいよ悪霊がその欲しいものを伝えるのであった。ジャ~ン!果たしてそれは何だったのか?後は観てのお楽しみ。いかにもキングらしいストレートな恐怖と捻ったアイディアが素晴らしい。
 監督のグレイグ・R・バクスレィは地味ながら後半の教会でのシーンでは緻密な演出で効果を上げている。何しろこれだけの長尺作品を退屈させないで引っ張っていくのだから大したもんである。また当然のことながらキング自身もちょこっと出演している。傑作です。

テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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