季節の音楽(文月)

(季節の音楽 文月)
 季節の音楽(文月)は「白い渚のブルース」を採りあげる。演奏は勿論アッカー・ビルクのクラリネットだ。1962年夏に大ヒットした曲だが元々はイギリスのテレビドラマ「渚の見知らぬ人」のテーマ曲で原題はそのまま「ストレンジャー・オン・ザ・ショア」と言う。
 作曲はビルク自身でクラリネットとストリングスの醸し出す空間は心和むものだ。ヒットチューンにこうしたムーディな曲が映画音楽でもないのに入るのは極めて珍しい。しかしヒットしたのが夏と言うことを考えると季節ものとして人気を博したのかなとも思える。わが国でもベスト5にはチャートインしていたと記憶する。ヒットしたポップスというのはその時の演奏者と深く結びついているものだが、この曲はその後イージーリスニング系の楽団で良く取り上げられ、スタンダードの名曲として定着している。
 JASONは余りにも気に入った所為かEPレコードを購入してしまった。と同時にそれは始めてのレコード購入でもあったためか擦り切れるほど聴いたし、その印象も記憶に新しい。EPの裏面の「サマーセット」というデキシー風の曲も良く覚えている。いずれにしても初夏の夜に相応しいゆったりとした時間を感じさせてくれるのが印象的であった。
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テーマ : 癒し系音楽
ジャンル : 音楽

ピラニア 3D

ピラニア 3D(2010年アメリカ映画)
 サマーシーズン到来である。夏と言えばホラー映画と相場が決まっている割にはこのブログでその手の作品紹介が久しくご無沙汰になっている。大変申し訳ない(何が?)。そこで今回は夏に相応しい?ビキニのシーン(だけでなくハダカも)だらけというホラー映画のそれも最新作「ピラニア3D」をご紹介しよう。題名から分るとおりこれは1978年のジョー・ダンテ作品「ピラニア」のリメイクだ。題名は差別化するために3D作品というのをもじっている。
 作品のマーケットとしてはわが国ではマニア向け8割、一般客2割といったところか。しかし米国ではホラー映画は決してマニア向けではなく一般客がわが国でのマニアの知識を「常識」としているのでその辺は大分事情が異なるようだ。その(わが国における)マニア向けの最たる部分は以下の如し。先ず冒頭にリチャード・ドレイファス扮するおっちゃんが湖で小船に乗って釣りをしているとそこにピラニアが近づいて・・というくだりがある。正にJAWSそのもの。ドレイファスの顔を見たらJAWSを想像できる有名なシーンだ(服装までそっくりらしい)。そして女保安官演ずるはエリザベス・シューであり、何やら訳知り海洋学者?演ずるはクリストファー・ロイド。分りますね、この方々はバック・トゥー・ザ・フューチャー(略してBTF)の準主役を務めましたから。このJAWSとBTFの共通項と言えばスピルバーグ。つまりこのピラニア3Dは監督のアレキサンドル・アジャがスピルバーグに捧げた作品なのです(多分)。
 そうした構図の中で物語は実にシンプルに展開する。湖で開催される水着イベントはおばかさん丸出しのはちゃめちゃな騒動。そして湖底では地殻変動で眠れる太古のピラニアが大群で出陣!この二つの要素が絡まって想像通りの恐怖が始まるわけだが、アジャ監督は大した伏線も張らず楽しげにお話を自由に転がしている。結局最後は阿鼻叫喚のスプラッターシーンと相成るわけで拍手喝采であります。後に何も残らない快作というべきか。好評につき続編「ピラニア・リターンズ(原題 ピラニア3DD)」が今夏公開予定である。

テーマ : ホラー
ジャンル : 映画

レッド・ヴァイオリン

(JASON通信アーカイブ その9)
レッド・ヴァイオリン(2000年6月にWOWOWにて視聴)
 1998年のカナダ・イタリア合作作品。監督は「グレン・グールドの32の断章」なる怪作をものにしたフランソワ・ジラール。ニューヨークで開催されている楽器オークションから物語りは始まる。その日の最後に登場するのが「レッド・バイオリン」であって、それに纏わる人々が会場に集い、お互いに競り合うという設定である。
 楽器の生い立ちはこうだ。バイオリン製作者の妻が子供を産む前にタロット・カード占いをする。そして占いどおりに母児共々死んでしまうのだが、その代わりに「レッド・バイオリン」が誕生するという訳。そのタロット・カード占いが一種のガイドとなって、その後様々な歴史の中で「レッド・バイオリン」がどう振る舞うかがエピソードとして語られていく。血の色をしていると言い伝えられているこの楽器は、歴史上、激動の時代に登場しては消えて行く。音楽を愛する人たちと世間との関わり合いを中心に運命の不可思議さ、哀しさが語られていくのである。
 勿論「レッド・バイオリン」の生まれたのは中世イタリア(多分クレモナ?)であり、ヨーロッパ中心にお話は展開するのだが、近世になると毛沢東時代の中国に移り、これまた興味深い(というかどことなく懐かしい)内容である。物語の全貌が徐々に分かってくると極めて良く出来た作品であることが判明する。演出の手腕もさることながら、映像が実に美しい。ヨーロッパ映画なんだからというだけでは済まされない画面構成など非凡な才能が随所に発揮されている。また、音楽が凝っていて、全てオリジナルなのだが、同時代の「パガニーニ」や「バッハ」などの作品を強烈に意識した曲想にはただただ脱帽モノである。
 更に物語後半に登場する黒人のアンティークの鑑定者が様々な角度から、「レッド・バイオリン」を分析、解析、鑑定するのであるが、この人が過去どのようにこの楽器と関係してきたかは、一切語られないのだ。ここんとこはミステリアスであり、未解決のまま作品は終わる。旨いですなあ。まいりました。

テーマ : 昔の映画
ジャンル : 映画

プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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