氷の微笑2

氷の微笑2(2006年米国映画)
 この映画がホラーかと言われると少々躊躇してしまうが、お話の展開はサイコ・ホラーであろう。本作はシャロン・ストーンを一躍有名にした第一作「氷の微笑」(1992)の続編である。今回の標的(犠牲者)は自動車事故で起訴された彼女キャサリンを“診断する”精神科医マイケルである。冒頭からその自動車事故のシークエンスが始まるのだが、既に三流映画の雰囲気満点である。
 さてお話は審議会での報告に続き、キャサリンを患者として診ることになってから、マイケルの周囲で殺人事件が勃発する。そこでいわくありげな刑事が登場して謎が深まっていく・・・という筈なんだが、監督のマイケル・ケイトン・ジョーンズは描き方にたいそう時間が掛かり、段々退屈してくる。サイコ・ホラーの定番としてラストにどんでん返しがあるのだが、それを出し惜しみしているのか、要は冗長なのだ。50歳近いシャロン・ストーンには荷の重い役どころでエネルギー不足なのは否めないが、健闘は認めても良い。反面(懐かしい)シャーロット・ランプリングは存在感十分であった。とにかくミステリィとしても120分近いのは勘弁してほしいものだ。
スポンサーサイト

テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

スイングジャーナル休刊について

スイングジャーナル休刊について
 日曜日はその他のテーマであるが、今回は昨今話題となった「スイングジャーナル誌の休刊」の話を採りあげる。先ず特異な現象として小生に対しブログやメールを通じて幾度となくこの話題が伝えられたことが挙げられる。単に雑誌が休刊するという話なら昨今掃いて捨てる程あるにも関わらずである。これは一体何を意味するのか?それはジャズが小生の世代では一種の通過体験であったことと関係がありそうである。もっと言えばジャズは世代によって捉え方が多種多様な音楽なのだ。そしてジャズの捉え方でその時代を述べる事が可能かも知れぬ。だから雑誌(に限らないが)で扱う場合は十年一日の方針では後が続かないと思う。またジャズに限らないがいわゆる“名盤の紹介”と言われるものは“保守的な読者”からは拍手を以て迎えられようが、彼らが消え去ってしまったら意味をなさなくなる。一昨年あたりから東芝ブルーノートレーベルで読者の選定によるベスト220のアルバムを廉価版でリイシューして、たいそうな売れ行きを記したそうである。しかしその最終盤の扱いは来月までだそうだ。経済的にも音楽全般が既に新しい世代に入り旧来のフォーマットは疲弊し消え去る寸前にある。
 スイングジャーナルが休刊になることで「ジャズは終わった」などと訳の分らぬことを言った輩が居るそうだが、そうした意味では既に「ジャスは終わっている」のだ。もっと言えば、音楽全般がそのメディア(パッケージからネットへ)と共にコンテンツの内容までが既にかなり前から大きな変革期に来ているのである。その最も大なるものは音楽の“生活シーン”であろう。つまり音楽で飯を食っていく面々はそのキーワードを模索し続けることが肝要かと思う。
 尚、蛇足ながら小生はかなりのジャズマニアを自認する一方、過去スイングジャーナル誌を買ったことが一回しか無い(オスカーピーターソン特集だったかも)ことを白状しておく。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

路上のソリスト

路上のソリスト(2009年米国映画)
 原作はスティーブ・ロペスなる新聞記者のもので実話に基づいたお話である。ロペスが或る日二本の弦しかないヴァイオリンを弾いているホームレス“ナサ二エル”に出会う。ナサ二エルは前にジュリアード音楽院で学んでいた正にチェロ奏者だったのだ。ロペスは彼に何かと援助しつつ、今までの経緯や生き方などを聴きとり、それを記事にしたところ大評判になる・・・。という設定はさほど異色でもなんでも無い。さて、お話はロペスの思惑どおりには行かず、プロデヴューを手伝うチェロの先生とは反発し、お膳立てしたリサイタルは投げ出し、ナサ二エルはホームレスに戻って仕舞う。こうした流れを監督のジョー・ライトは極めて自然に描いているのだが、その結果主体が“音楽”なのか“ホームレスの生活”なのかが判然としなくなってしまった。ロバートダウニーJR(ロペス)もジェレミー・フォックス(ナサ二エル)も熱演しているだけに残念である。 
 とはいえ、ナサ二エルとロペスがクラシックの演奏会に出掛け、ナサ二エルが音楽に感動している様をみたロペスが“音楽の楽しみ方、受け取り方ってのはこんなに素晴らしいものなんだ”と理解?するシーンだけは出色でありました。

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

ジャズ・パラダイス(ジョージ・ベンソン)

ジャズ・パラダイス(ジョージ・ベンソン)
 黒人ジャズギタリスト、というよりジャズ、ポップス、フュージョン何でもござれのマルチギタリストである。更には歌手としても成功し数々のアルバムがグラミー賞を獲得している。
 元々はソウルフルなギターが特徴で、CBSレーベルなどに録音した「George Benson Cookbook」(1966)などの音色やCTIレーベルの「Benson & Farrell」(1976)などに惹かれるJASONではある。一方ではウエス・モンゴメリーの「夢のカリフォルニア」をライブコンサートでブチあげたりと華々しく活躍、WB(ワーナー)移籍後は歌声中心のアルバムに比重を置きだしたようだ。我が国にも何度か来日しており、特にブルーノート大阪のこけら落としに登場して話題を集めた。前項フレディー・ハバードの名作「ファーストライト」に参加している。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

ホームページの裏話(60)

5-1.jpg
ホームページの裏話(60)
 今月アップした「チェリーとジャンヌ5月号」から今回は表紙について述べてみよう。さて今月号の表紙のメインはスズランを抱いたジャンヌちゃんである。何故スズランかと言うと、フランスでは5月はあの有名は「スズラン祭り」というのが1日のメーデーに合わせて開催されるからだ。この「チェリーとジャンヌ」はネコストに出て来る街並みなどを観れば分るようにどことなく“フランス”の香りが漂っている。大体ジャンヌちゃんの歌手デビューが「カフェウブリエ」、ボリス君のバイト先が「カフェコンコーンブル」など名前からしてフランスしておるのだ。そのついでと言っては何であるが表紙絵の後ろの方でチェリーちゃん達がぱくぱく食べているのが“クロワッサン”、そして上空をみるとそこには“バゲット(の雲)”が・・・。というわけなんである。

テーマ : イラスト
ジャンル : 趣味・実用

グルメに関する情報(我が家の定番メニュー②)

グルメに関する情報(我が家の定番メニュー②)
 我が家の定番メニュー②は「煮豆腐」である。一口に言えば「湯豆腐」なんだろうが、これは電子レンジ専用の調理具「パピヨット」による料理である。「パピヨット」はどれくらい知名度があるのか分らないが、とにかく“画期的な調理具”であることは確かである。シリコン・ラバーで作られたしゃれたデザインのお鍋とでも言おうか。おフランス製なので“鍋でござい”てなデザインでは当然ながら無い。そのパピヨットに焼き豆腐(豆腐や厚揚げでも良い)、水菜、エノキ茸を入れ、出汁を少々掛けて後は電子レンジで数分チンすればアツアツの湯豆腐が出来上がる。蓋を開けたら出汁に水菜などを浸しながら食するとよろしい。とにかく簡単でアツアツでしかも非常に美味しい。
 このパピヨットは最近我が家で重宝している優れものである。デザイン、色、食後の洗い易さなど特徴はいろいろあれど、これはまさしく電子レンジを使った“新しい料理を創作する”調理具だと思われる。つまり従来の料理を美味しく早く簡単に作るだけというのでは誠に勿体ない調理具だと思うのだ。尚、この手の調理具は最近イタリアやスペイン製など様々なものが販売されているようだ。

テーマ : ウチの晩ごはん
ジャンル : グルメ

季節の音楽(皇月その4)

季節の音楽(皇月その4)
 季節の音楽(皇月その4)はベルト・ケンプフェルトのアルバム「トレイセス」を採りあげる。ベルト・ケンプフェルトはドイツのバンドリーダーであり1960年代前半に放った「真夜中のブルース」「星空のブルース」などのヒット曲で有名である。基本的にはビリー・モーのトランペットを中心としており、その切なく歌い上げる編曲が人気を博した。その後は軽快な「アフリカン・ビート」「ブルーレディに紅バラを」「ダンケシェーン」などで新しい局面を切り開き、更に数々のコンセプト・アルバムを発表した。それはトランペットを中心にしているのだが、バックにコーラスとブラスを配して厚みを出している。ヒットポップスとは一味も二味も違うこのサウンドは好評をもって迎えられた。
 中でも1970年頃のアルバム「トレイセス」はその時代の感覚に溢れ、いわゆるイージーリスニング音楽のハシリと言って良い。アンビエントではないがエコーを効かせたコーラスが心地良く響いている。余談ながら当時流行った4チャンネル(フロント2CH、バック2CHで臨場感を目的としたシステム。今のサラウンド・システムのハシリみたいなもの)で聴くとコーラスがリスナーの周囲を取り巻き臨場感一杯となる。丁度大学生の初夏の頃にそうした4チャンネルのデモなどをしていたので今の季節にはぴったりなのだ。

テーマ : 音楽を楽しもう!
ジャンル : 音楽

テキサス・チェーンソウ

テキサス・チェーンソウ(2003年米国映画)
 マイケル・ベイがホラー映画のリメイクに取り掛かった最初の作品で、新人監督マーカス・ニスベルの事実上のデビュー作である。原案は勿論あのトビー・フーパーの1973年作品「悪魔のいけにえ」(テキサス・チェーンソウ・マサカー)である。テキサスの片田舎をドライブする若者達。そこには人里離れたことを良い事に狂人一家が住んでいたのだ。そして惨劇は開始され恐怖が襲いかかる。正に現在のホラー映画の手法が殆ど取り入れられていっていると言って良い古典的“超名作”である。トビー・フーパーは静的恐怖、動的恐怖を見事に描き分け、その実に淡々としたドキュメンタリータッチが観る者を心底震え上がらせたものだ。 
 こうした作品のリメイクはかなり難しいと思われるが、マーカス・ニスベルは実によく健闘している。即ち、原案を余りこねくり回さず、どちらかというとレザーフェイス(電気ノコ~チェーンソウですな~を振り回す狂人)を余り前面に出さず、周囲の保安官や住民たちの怪しさが少しづつ明らかになってくるプロセスに重点を置き、その分のリアリティを確保しているのだ。米国公開時はいきなり第一位に輝いたのも頷ける。見て損のないホラー映画であります。

テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

シューマンイヤーによせて

シューマンイヤーによせて
 日曜日はその他のテーマであるが、今回も先週聴いたNHK-FMのベストオブクラシックの感想を記すことにする。今回は一週間通してのテーマが「シューマンイヤーによせて」。即ち本年が生誕200年になる大作曲家ローベルト・シューマンの作品を色々と集めて放送したもの。中でも協奏曲のライブ演奏がこれだけまとめて放送された例は余りなかったのではないか。
 ピアノ協奏曲はピアノがマルタ・アルゲリッチ、指揮が(元夫君の)シャルル・デュトワと超豪華。アルゲリッチの感情豊かな(オーバーな)演奏は迫力だが時々行き過ぎて外れるのはご愛嬌か。最近は余り活動を聞かない(先日公演キャンセルの話はあったけど)ので貴重?でありました。続くチェロ協奏曲はアルバン・ゲルハルトのチェロ、指揮はドホナーニとこれも中々。この曲自体ゲルハルトの“オハコ”らしく、安定した演奏が何より素晴らしい。そして最後はヴァイオリン協奏曲でヴァイオリンはルノー・カプソン、指揮はハーディングと現在最も脂の乗っているコンビ。カプソンのしみじみしたそれでいてパッション溢れる“イキの良い”演奏が目玉であった。いずれも近年のライブ演奏の中では注目に値する内容で大満足でありました。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

スーパーマン・リターンズ

スーパーマン・リターンズ(2006年米国映画)
 サルキンド親子が製作した全4部作から約18年ぶりのシリーズ作品。本作の設定はその第2作目から5年後のお話ということになっている。久々に帰って来たクラーク・ケントはロイスが結婚しており子供までいることに驚く。しかしそのままデイリープラネットに復帰してしまう。一方悪玉のレックス・ルーサーは陰謀を企み、クリプトナイトを調達し、スーパーマンの力を封じようとする。監督のブライアン・シンガーはこうした極めて陳腐な設定の中で、SFXを駆使して物語を大いに盛り上げることに成功している。シンガーがこの作品に取り組んだ所為で「X-MEN:ファイルディシジョン」が別の監督に回され、出来がよろしく無かったことは周知の通りである。
 さてヒーローはブランドン・ラウスという新人、またルーサーはケビン・スペイシーという超ベテランを配したのは大成功で、スーパーマンのシーンは非日常そのもの、悪玉はリアルに暗躍するという対比に一役買っている。音楽のジョン・オットマンも旧シリーズのJ・ウイリアムスの有名なあのスコアを挟みつつ中々頑張っておる。概して期待以上の出来上がりでありました。

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード