想い出のオールデイズ(恋の売り込み)
1963年初めのエディ・ホッジスのヒット曲。これを吹き込んだ彼は未だ14歳であったという。それだけにそのあどけない歌声が共感を呼んだものと思われる。彼女の家に訪ねて行き、ドアのベルを鳴らす所から歌は始まる。そしてそのベルの実際の音やドアをノックするという仕種などがアクションよろしく唄われる。歌の出だしとして当時としては斬新で、所謂“最初の惹き”に成功している。歌の内容では彼女を呼び出して一緒に(夜の)デートを楽しもうと誘う。それが14歳の男の子なのか?というアンマッチが更に関心を呼ぶ寸法だ。歌の内容よりもこうした付加的要素で大ヒットに繫がったという訳で、中々しぶとい戦略と言わざるを得ない。彼は前年「コーヒーデイト(マグメイト)」というヒット曲もある。実にませた男の子だったに違いない。