ブラックサイト

ブラックサイト(2008年米国映画)
 ダイアン・レイン演じるFBI捜査官はネット関連の犯罪を取り締まる部署に居る。ある日殺人サイトみたいなのが現れ、最初は拉致されたらしい子猫のライブ映像が映る。これが何やら予感めいており実に宜しい。結局猫は殺され、今度は人間となるわけ。そしてこの殺人サイトへのアクセス数がある値に達すると映っている(拉致された)人間が死ぬような“仕掛け”になっている。この仕掛けは正にSAWそのものでよく出来ている。何人かが犠牲になるものの犯人の居場所も何も全く掴めぬ。
 この辺まではよくあるネタでやや冗長な展開だが、捜査官の一人が拉致されたあたりから作品のテンションは急上昇。監督のグレゴリー・ホブリットのメリハリある演出が効果をあげているが、何よりも増してヒロインのダイアン・レインの演技が素晴らしい。ともすれば陳腐なサイコものに陥りやすいテーマをその感情表現で見ごたえあるものとしている。当然最後は彼女と犯人との“対決”によって全てが決着となる。いやいやホラーサスペンスの隠れた傑作であります。
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テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

WWE(その10)

WWE(その10)
 本日は日曜日。よってその他のテーマとして引き続きWWE(アメリカン・プロレス)を取り上げる。前回は異色の試合形式ということでラダー・マッチについて述べたが、今回はテーブル・マッチ。
 会議室などで見かけるあの横長のテーブルがリングに出されている。ラダー・マッチ同様にテーブルを凶器として使用することが出来る。しかるに、試合の決着は相手をテーブルの上に落とす(落ちる?)ことで成り立つのでこれまた色々と工夫が必要となる。そして当然ながら相手はテーブルもろとも大破することになる。これがこのテーブル・マッチの“醍醐味?”であろう。因みにテーブルは良く見ていると壊れやすい“軟な”もののようだ。

テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

ウオーターホース

ウオーターホース(2007年米国映画)
 第二次大戦中のスコットランドが舞台のファンタジー。少年アンガスがネス湖(!)湖畔で見つけた卵から見たこともない動物が生まれ成長しクルーソーと名付けられる。クルーソーはどんどん巨大になったため、湖に帰してやるのだがお分かりのようにこれが“ネス湖の恐竜”になるわけ。母親から動物を飼うことを禁じられていたりするから、最初は「ET」そのものの展開である。しかし屋敷にイギリス軍が駐留することになり、湖畔にはドイツの潜水艦に備えて網が張られたり、大砲が備えつけられたりと、もうお話は荒唐無稽に展開して楽しい。
 アンガスは最初水の恐怖症であったが、クルーソーの首にしがみ付いて湖底深く冒険に繰り出すことで治ってしまう。ここいらは「ネバーエンディングストーリー」そのもの。という訳でファンタジーとして監督のジェイ・ラッセルの手堅い演出は安心して見ていられる。特に主人公のクルーソーのSFXは素晴らしく、実写との違和感はほとんどない。また音楽のジェームス・ニュートン・ハワードも迫力あるスコアを提供しているのだが、設定上どうしても「サウンド・オブ・ミュージック」を連想してしまう所為か何やらミュージカル風の音楽もあって微笑ましい限り。概して佳作に仕上がっておりました。

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

ジャズ・パラダイス(クリフォード・ブラウン)

ジャズ・パラダイス(クリフォード・ブラウン)
 彼は「アイ・リメンバー・クリフォード」なる名曲が作られるほどのモダンジャズ・トランペットの元祖というか巨匠である。その完璧なテクニックを始めとして、どこを取っても超一流であって、数々の名盤を世に送り出した。中でも女性ヴォーカリストのヘレン・メリルと組んだ「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」は名盤で、「ユード・ビー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」がジャズの定番中の定番として知られている。
 一方小生としては初めて聴いたのが「クリフォード・ブラウン・ウイズ・ストリングス」というどちらかというとジャズでなくムード音楽めいたアルバムだったけど、当然ながらそのジャズ・スピリットに痺れてファンになったものだ。25歳という若さで交通事故で亡くなってしまったのが大変惜しまれる。冒頭の曲はサックス奏者ベニー・ゴルソンがその訃報を聞いて作曲したと伝えられている。

テーマ : トランペット
ジャンル : 音楽

ホームページの裏話(34)

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ホームページの裏話(34)
 今回は「チェリーとジャンヌ11月号」の「枯葉のラプソディー」から。実はこの「枯葉のラプソディー」は作者が一年以上前に描いたものである。この頃チェリーとジャンヌのキャラクターを作ったばかりで、この二匹を何かストーリーで活躍させようと考えていた。そこで先ずは二匹がピクニックに出掛ける短いお話を描いてみた。これを友人に見てもらったところ、最後のシーンがとても良いとの感想を貰った。作者自身は二匹の横に置かれている台車が気に入っていると答えたところ、友人は「きっと二匹はロンロンタウンで台車を使って遊んだりするんだろうねえ」と想像を巡らした。「きっとそうだねえ」と作者はごく自然にネコストの第一回の出だしを思い付いたのであった。
 「枯葉のラプソディー」の最後に何故台車が登場したかと言うと、さすがに紅葉のタクシーで彼女たちの住み家に乗り付けたのでは余りに現実離れし過ぎてしまうからである。それでは近々アップの12月号をお楽しみに!

テーマ : イラスト
ジャンル : 趣味・実用

ワインあれこれ(ムートン・カデ)

ワインあれこれ(ムートン・カデ)
 今回はフランスのボルドー5大シャトーのひとつである「シャトー・ムートン・ロスシルド」を所有するバロン・フィリップ・ドゥ・ロスシルド社が手がけるムートン・カデを取り上げる。
 フランス・ワインの中では知名度が高く、またポピュラーな人気を得ているようだ。お味は極めてオーソドックスなフランス・ワインと言って良く当然ながらフランス料理が最も合う。因みにムートン・カデ・ルージュが赤ワイン、ムートン・カデ・ブランが白ワインである。ワインのクオリティからすると1600円前後という価格はかなりお求め易い設定と言えよう。

テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

季節の音楽(霜月その4)

季節の音楽(霜月その4)
 季節の音楽(霜月その4)はジョージ・シアリングの“ピアノ・ウイズ・ストリングス”を取り上げる。既に長月で紹介したことのあるG・シアリングであるが、オーケストラをバックに(これをウイズ・ストリングスと称する)自己のクインテットの演奏を繰り広げるという形式を展開しこれが大当たりをとった。
 それはシアリングのピアノがストリングスの奏でる流れに乗る形で、いわゆるムード溢れる雰囲気が楽しめるという寸法。そのイメージはドレスが絨毯の上を滑るような感覚であった。その為か、アルバムタイトルが「Satin Affair」「Black Satin」「White Satin」「Velvet Carpet」などの絹ずれ関連?が多い。因みにこれらの輸入盤で初めてシアリングの“ピアノ・ウイズ・ストリングス”を知ったのが毎年11月に開催される恒例のヤマハの輸入バーゲンだった。もう30年以上昔の話であるが。
 さて1950年代のCapitalレコードはこのようなムード・ミュージック(例えばジャッキー・グリースンとか)がかなり沢山リリースされているが、シアリングのアルバムはクールジャズに裏打ちされた極めて洒落たオモムキがあり、選曲含めて第一級であることは言うを待たぬ。勿論当時のアメリカの生活パターンも緊密に反映されているわけで、現代よりも時間がゆったりと流れていたものと推察される。

テーマ : ピアノ
ジャンル : 音楽

ハプニング

ハプニング(2008年米国映画)
 月曜日のテーマはホラー映画。本作はホラー的要素が多いのであえて取り上げた次第。さてこれは何かと話題作を作り続けるナイト・シャマラン監督の最新作である。或る日突然に合衆国の東部区域だけに異変が起こる。それは人々が次々と自殺して行くというもの。当然パンデミックが発生し都市機能はマヒする。
 マーク・ウオールバーク演ずる主人公は数学の教師。愛する家族ともども安全な場所を求めて避難の旅に出る。どうやら植物の毒素?が原因らしく木々が風に揺れる様を恐怖として旨く描いている。また自殺などのシーンは乾き、凍りつき、周囲の景色共々“二次元的画面”に溶け込みまるで絵のような印象を受ける。それは正にエルンストのコラージュ・ロマンにも似てシュールレアリスムの絵画と言って良いだろう。シャマラン監督のキャメラは大体長尺なので殊更“動いてない映像”の印象が強くなる。そのコンセプトは分るし、その目的はある程度達成されている。
 しかしである。これはあくまでも“映画”なんである。シャマラン監督は何か勘違いをしているのではないだろうか。だから非常に退屈で冗長な印象しか残らない。地球規模の異変が起こるという設定ならもっと違う(しかも短時間で終わる)アプローチがあったはずである。

テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

WWE(その9)

WWE(その9)
 日曜日はその他のテーマとして引き続きWWE(アメリカン・プロレス)を取り上げる。前回は異色の試合形式ということで金網マッチについて述べたが、今回はラダー・マッチ。つまりハシゴを使った試合である。長さ4~5mはあろうかと思われる金属製の脚立がリングにデン!と置いてある。そしてその上には天井から何かが吊るされている。つまりハシゴを上りその何かを掴んだ方が勝ちというわけ。その何かとはチャンピオン・ベルトであったりスーツケースであったりする(スーツケースの場合は後述)。
 またハシゴそのものを凶器に使用することもあって、振り回したり、ハシゴの上に相手を置きその上に自らの身体を落としてして相手を痛めつけることなど色々と活用?が考えられる。シンプルなのはハシゴの上から一気に相手にダイビングする技があるが、これは軽業師並みの力量が要求されることは言うまでも無い。
 さて先ほどのスーツケースに中身であるが、これは“マネー・イン・ザ・バンク”と言う書類が入っている。それは“いつでもどこでも直ちにベルトを持つチャンピオンに挑戦できる権利書”である。つまりベルトに挑戦するにはその権利を取るため数々の試合をこなしたり、様々な段取りがあるのだが、それらを一足飛びにしてしまう効力がその書類にはあるというのだ。例えば、試合後でヘトヘトになっているチャンピオンにいきなりこの権利を行使して襲い掛り、ベルトを奪ってしまうということも可能なのだ。中々のグッドアイディアであると思うのだが。

テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

ハンコック

ハンコック(2008年米国映画)
 ウイル・スミスの主演のスーパーヒーローものである。何故か超人的なパワーがあって犯罪や災害などの危機的状況の人々を助けるのだが、少々度が過ぎて周囲は大迷惑。結果としてブーイングの嵐となる。スーパーヒーローと世の中の関係という視点が面白くしかも彼自身がつきあい下手で内気と来ている。どうやら過去の記憶が全く失われてしまったらしいのだ。そうこうしている内に何やらプロモーター業のおっさんが助っ人として登場。そうした状況改善に乗り出す。というところまでは話の展開として結構新鮮で面白い。監督のピーター・バーグもテンポの良い演出をして快調。
 しかしあるきっかけからハンコック自身の超人パワーの“秘密”が解き明かされてくるのだが、これが結局“だからどうした?”レベルなのである。これではつまらない。大体映画の必須である“対決”の構図が全く無いのだからこまったもの。つまりはこの場合ハンコックの“秘密”と関連付けた“対決(或いは悪玉)”でなくてはならぬ。よって後半以降ウイル・スミスの演技が中途半端になってしまうのも仕方の無いことなんでありましょう。凡作であります。

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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