季節の音楽(弥生~その6)

季節の音楽(弥生 その6~デュエット/ドリス・デイ&アンドレ・プレビン)
 1961年制作の「デュエット」はライナー・ノーツによれば当時映画俳優としても脂の乗ったドリス・デイとジャズピアニストというよりはそろそろクラシックの指揮者として頭角を現していたアンドレ・プレビンご両人がニューヨークで「密かに」レコーディングしたアルバムという。平たく言えばお互い(大好きな)ジャズをやりたいのだが諸般の事情で難しい環境にあるというところか。
 しかしこの出来栄えはどうだ。1950年代に既に女性ジャズヴォーカリストとして確固たる地位を確保していたドリス・デイの「大人の」歌いまわしと、洗練の極致をいくプレビンのピアノが相まって極めてお洒落で粋なジャズアルバムとなった。
 どの曲も佳曲であるがエンディングの「Falling Love Again」がしみじみとして出色の出来栄え。実は20年以上昔の3月に、とあるFM局が「ホワイトデイ」の特番としてLoveに因んだ曲ばかりを特集したのだが、奇しくもそのエンディングにこの「Falling Love Again」が流れて一発で気に入ってしまったわけ。 
 因みにプレビンという御仁は1950年代はクール・ジャズで名を馳せていたものだが、なぜかその後はクラシックにどっぷりと浸ってしまい、指揮者として大いに評価された。数年前にはN響とも共演しモーツァルトの協奏曲を弾いていたが、更に近年は女流大ヴァイオリニストのアンネ・ゾフィ・ムターと結婚し、彼女の伴奏者としても活躍している。著名な女性アーティストと一緒(競演)になると実力が発揮されるのでありましょうか。
スポンサーサイト

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

AVP2

AVP2(2007年米国映画)
 ポール・アンダーソン監督のエイリアン対プレデターの続編?である。設定は全て前作を踏襲している。とはいえ、分からないことが多すぎるので一口に言えば駄作である。先ずは主人公が誰なのか不明。また設定がマズイ。エイリアンは宇宙と宇宙船、プレデターは南米奥地?更にAVP第一作は北極基地と、すべて非日常が舞台となっている。それを今回は米国の片田舎というリアルな場所にしたわけだが、この地でSFホラーを展開するとなれば、これは相当脚本や着想に入れ込まねばならぬ。
更に画面が暗いのと相まってエイリアンとプレデターの区別がつかん(何とかしてくれ!)。監督はストラウス兄弟という新手。最後はバタリアンしてしまうというのがまたバレバレで宜しく無い。もう少し良く考えて続編を作ってもらいたいものだ。

テーマ : ホラー
ジャンル : 映画

トランスフォーマー

トランスフォーマー(2007年米国映画)
 製作総指揮がスピルバーグ、監督がマイケル・ベイというコンビが作り上げた超ヒット作である。スピルバーグとしてはティラノザウルス(ジュラシック・パーク)、火星人のポッド(宇宙戦争)、に続くデザスター・ムービーとなる。
 一口で言えば、はるか宇宙の彼方から来た善玉ロボットと悪玉ロボットのバトルがこの地球上で繰り広げられるというもの。しかもロボットは変身して車になったりする。しかしそうしたお話(ストーリー)なんかはどーでも良くて、その地球がどうブチ壊されるか、その壊されていく過程の恐怖はいかばかりか、というのを旨く表現するのがスピルバーグの主眼であることは言うまでもない。従って主人公は子供でなくてはならぬ。
 結果は驚異の映像となって集結し、デザスター(破壊)マニアのJASONは大いに楽しんだのであります。それほどスピルバークは壊すのが大好きなんでありましょう。因みにロボット達が主人公の家のまわりを徘徊するシーンはティラノザウルスが港街を闊歩するシーン、或いは火星人のポッドが破壊された家々を探索するシーンなどと全く同じであるのには驚かされる。

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

水泳の楽しみ(目標)

水泳の楽しみ(目標)
 只管早く泳ぎたい、というのも目標としては良いだろう。ただ、他にも泳ぐ時の目標はあるものなのだ。例えば、休みなしに何メートル泳げるか?これは遠泳のスキルが要求される。
 また、一定距離をどのくらいのストローク数(掻く回数)で泳ぐか。当然少ない回数が要求されよう。またその昔、スクールの競技会では一定距離を決められた時間で正確に泳ぐというのがあった。これは泳ぎをコントロールするだけでなく、時間の感覚も必要とされる。
 そして泳ぎの参考になるのが各種競技会の映像である。世界選手権は毎年、パンパシフィックは2年に一回、そして五輪は4年に一回、とかなりの回数をウオッチできる環境にある。一流選手の泳ぎはイメージ・トレーニングの材料としては最高のものであって、これを利用しない手は無い。

テーマ : 筋トレ
ジャンル : スポーツ

海外テレビドラマ(チャーリージェイド)

海外テレビドラマ(チャーリー・ジェイド)
 海外テレビドラマはその内容からして「カルト化」する可能性が高い。しかし最近は海外テレビドラマも軟弱化し(つまり分かり易い)、そうしたドラマが少なくなってきていた。そこに登場したのがチャーリー・ジェイドである。はっきり言うて「ツインピークス以来のカルトドラマ」と断言できる。
 制作はカナダの放送局でワンシーズ20エピのみ。舞台は南アフリカ、そしてα、β、てな次元を行き来する人達、巨大企業、私立探偵、などなど思いきり怪しげな要素が満載でしかも中々話が見えぬ。どうやら次元を超えての陰謀がテーマらしいのだが・・・。
 前半は相当退屈で後半はテンポアップしすぎというアンバランスが堪らない。映像は南アフリカを美しく撮るかと思えば、MTV如き凝り過ぎ映像もある。最後のクライマックスはチャーリーとゼロワンとの対決なんだけど、これまたずっこけてしまうのでした。カルト化間違いなしの太鼓判であります。

テーマ : 海外ドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

発表会の曲(第16回)

発表会の曲(第16回 イット・ジャスト・ゲット・トゥー・ビー)
 スリー・サウンズなるピアノのコンボが居る。わが国ではジャズの人気が下降しているのもあって、ブルーノートで10枚以上のアルバムを出しているにも関わらず殆ど採り上げられる機会の無い地味な存在である。しかしそのブルース・フィーリング溢れる演奏は正にソウル&ゴスペルなんですな。
 そのリーダー&ピアノを担当しているのがジーン・ハリス。惜しくも数年前に他界してしまったが、彼の指先からはノリノリの音楽が溢れていたのだ。そのハリスが自作自演でアルバムタイトルにもなったのがこの曲である。コード進行はブルースというより普通のポピュラーミュージックのそれであって実に親しみ易い構成になっている。アドリブになるとそれこそコテコテのソウル&ゴスペルになり、丁度痒いところに手が届くみたいな「待ってました」感覚に囚われる。この曲もラムゼイ・ルイス同様、反復音などに細かい音がぎっしり詰まっているので採譜(とその再現)が苦労であった。

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

カクテル・ストーリー(マタドール)

カクテル・ストーリー(マタドール)
 最近頓に人気のあるテキーラベースのカクテル。名前からしていかにもメキシコものである。テキーラの青臭さを様々な特徴のあるフルーツで帳消しにしようてな作戦である。
 即ち、レモンの搾り汁、パイナップルジュース、テキーラ、メロンリキュールをシェイクして完成。パイナップルジュースが泡だって見るからに涼しそう。しかもフルーティな味わいだが、かなり甘めなのでアルコールとしては酔いがまわり易いので要注意でもある。

テーマ : お酒全般
ジャンル : グルメ

季節の音楽(弥生~その5)

季節の音楽(弥生 その5~「イン・ラヴ」 演奏パーシーフェイスオーケストラ)
 パーシーフェイスオーケストラの1950年代のアルバム「Bon Voyage」と「Continental Music」から日本独自で編集(選曲)したのがこのレコード「イン・ラブ」である。題名は中の曲目から付けたものと思われる。コンセプトは「ヨーロッパの旅情」であろう。
 パーシーフェイスの音楽をSpellbinding Magic Music(全身が金縛り?にあったような)と称しているが、これを最近ある本では「エロい」と表現していた。正確に表すことは難しいが、要は虜になったら逃れ難い音楽のことを指しているわけ。その意味からカナダ人の彼がアメリカの音楽を奏するとき、その「エロい」部分は増幅され、心地良いのだけど何かしらの生臭さを伴ってしまうのも事実である。それに比してヨーロッパ(Continental)の音楽を扱う時は、そのあたりが旨く中和され、極めて上質な感覚を伴うから面白い。このアルバムはその上質さが顕著になった好例といえよう。シンフォニー、ポルトガルの四月、アネマエコーレ、アリベデルチ・ローマ、ラ・ロンドなど何れも名演揃いである。
 その昔NHKラジオ第一放送の毎日23時からの番組「夢のハーモニィ」で放送されたのが折しも3月頃であった。確か週末は曲の間に詩の朗読が挟まれていたと思う。その時は立原エリカの詩だったのだが、凍るような冬の世界に一筋の陽光が差し込んでくるイメージが記憶に残っている。
 後年、それぞれのアルバムがCDでリイシューされその全貌を聴くことを得たのだが、アルバム「イン・ラブ」に入っていなかった曲の中には正にSpellbinding Magic Musicに相応しい佳曲が沢山あったことに驚かされたものだ

テーマ : 心に沁みる曲
ジャンル : 音楽

シークレット・ウインドウ

シークレット・ウインドウ(2004年米国映画)
 一口に言えばジョニー・デップの演技がすべてを語るサイコ・ドラマである。先ず主人公の作家のところに「俺の作品の盗作は止めんかい」と因縁をつけてくる男の登場から話は始まる。原作のスティーブン・キングは作家(即ち自ら)を題材にした作品が多いがこれも出だしは中々快調である。そのヤクをやっているのではないかと思われるほどのヨレヨレ状態の作家をJ・デップは自然体で演じていて実に素敵である。この作品のファンタスティックな恐怖は全てそこから発しているからだ。結果、不条理から現実の恐怖への橋渡しが極めてスムーズに行われたのだな。
 監督のデビット・コープは「ジュラシック・パーク」や「宇宙戦争」など一連のスピルバーグ作品の脚本を書いた人。まあ監督デビュー作でもあるけど抑制の利いた映像が雰囲気を醸し出すことに成功している。また音楽のフィリップ・グラス(キャンディマン)の重厚なテーマも一役買っている。総じてキングの原作モノとしてはかなり出来の良い部類に入るであろう。

テーマ : ホラー
ジャンル : 映画

池波正太郎の小説

池波正太郎の小説
 今回は本を採り上げる。池波正太郎の小説は既に「国民的ノベル」と言って良いほどの評価を受けている。舞台は殆どが江戸時代である。氏の告別式で山口瞳が「江戸に生活した人」と弔辞を述べたのは有名な話である。
 「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人梅安」の3シリーズが代表作であることは言うを待たぬ。氏の特徴はシリーズの始まりでその小説の作法(主人公や周辺の仕組み)を提示しつつ、同時にそれが破綻していることでスリルを醸し出していることであろう。また勧善懲悪でありながら悪を深く掘り下げて読者の感情移入を誘う。つまりは悪役(ヒールですな)の表現が上手いのだ。特に悪人が善人になる話はある意味退屈であるが、善人が悪人になるプロセスは極めてリアルに迫ってくる。そうこうして対決の構図がきっちりとしたカタストロフィで締めくくられるというわけ。
 これらは氏が舞台の脚本や演出を手がけたことと無関係ではないであろう。またエッセイ(食を除く)にも小説を書く時の苦労話を忌憚無く打ち明けているので合わせて読むことをお勧めする。

テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード