アンダーワールド・レヴォリューション

アンダーワールド・レヴォリューション(2006米国映画)
 狼男とヴァンパイアの一族同士の確執を描き、主演のヒロインであるケイト・ベッキンセールがハマリ役であることを証明したシリーズの第二弾である。監督のレイ・ワイズマン自身の発想から生まれた吸血鬼VS狼男という構図は陳腐ながら実はオイシイ構図でもある。ある意味では一族の歴史的大河ドラマであるが、非現実的な設定を旨く取り入れているのがミソ。
 ベッキンセールはヌードを披露するは、ワイヤーワークを駆使したスペクタクル映像を見せるは、で大活躍。作品自体もアクション・ホラーの基本路線は完璧に踏襲しておる。前作同様の元夫(上記のシーンで絡み合う)やその間に生まれた娘、監督しているのが今の夫とファミリー総出で頑張っておるのが微笑ましい。第三作が来月公開予定だが残念ながら主役はベッキンセールでは無い。因みにベッキンセールはヴァン・ヘルシンクなる作品でもヴァンパイアを演じておりよほどこの手の作品が好きなんでありましょう。
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テーマ : ホラー
ジャンル : 映画

発表会の曲(第11回)

(第11回 プリーズ・センド・ミー・サムワン・トゥー・ラヴ)
 作曲者パーシー・メイフィールドについては詳しくないが、「Someone」シリーズ?としては第二弾となる。レッド・ガーランドの「ガーランド・ピアノ」に入っている演奏は枯淡と化した雰囲気に満ち、全10分の長尺を全く感じさせない。ガーランドは余程気に入ったのか「プレリュード」なるライブ・アルバムではある曲の終わった後の隙間でチラリと弾いたりしている。
 元々はガーランド狙いであったのだが、ある時タワレコでラムゼイ・ルイスの演奏を発見し聴いてみてアッと驚いた。即ちコテコテのブルースなんであります。この味わいはルイス独特のもので、弾けるとは思ってないものの、これを目標としたのだから恐れを知らないというかなんというか。
 発表会は大阪のホールで開催された。この時の伴奏もプロの方のベース&ドラムであった。事前にルイスの演奏を聴いてもらったのだが、小生の演奏が余りにも違う(低レベル)なので驚いておられた(ような)気がしたものだ。

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

チャッキーの種

チャッキーの種(2004 米)
 ご存知チャイルド・プレイのシリーズ第五弾。原案のドン・マンシーニが第五作目にしてようやく監督デビューを果たした記念すべき作品でもある。主人公はブードゥーの呪いによって殺人鬼の魂が乗り移った大きさ60cmにも満たない人形。小さな人形が殺人鬼という意外な設定が新鮮で、最初はふつーの人々が巻き込まれる不条理ドラマであったのだが、被害者も性悪、即ち悪VS悪というお話が一段と高いレベルに展開し、更には人形同士の結婚という破天荒な前作(チャッキーの花嫁)に及んでファンはドギモを抜かれたものだ。その際犠牲となった花嫁役のジェニファー・テリーが本作ではジェニファー・テリー本人の役、すなわち女優として再び登場。もう言うことありましぇん。
 前述の結婚?で生まれた子供が男なのか女なのか判らないというアヤシイ設定から、チャッキーのファンであるラッパーのレッドマンが実名で参加したり、もうはちゃめちゃな展開が実に楽しいファン狂喜の内容なのだ。結果ファミリーは増加の一途を辿り、エンドクレジットの途中でいきなり「また会おうぜ」などと囁かれると、訳も無く嬉しくなってしまう。
 2005年公開当時、上映館には水曜のレディース・デイということで、チャッキーファンのおねーさんが手を叩いて煩かったり、小太りの若いサラリーマンが早くから並んでたりと訳知り観客ばかりであったが、白眉は次の「白髪のばあさまカップル」だろう。一人が「あたしゃ何度観てもようわからん」(何度も観てんだ。すげー!)とつぶやくように言うと、片割れが「いやいや。この作品は何度見ても奥が深いよ。例えば○○のシーンは・・・うんぬん」と答えていた。

テーマ : ホラー
ジャンル : 映画

発表会の曲(第十回)

(第10回 サムワン・トゥ・ウオッチ・オーバー・ミー)
 ジョージ・ガーシュイン作曲のこれも佳曲である。だから発表会でのアドリブはラプソディ・イン・ブルーからのオンパレードにした。参考にしたのはアート・テイタムのアルバムで、いわゆるスライド奏法がミソである。
 この年は夏に大阪梅田での発表会、晩秋に市の福祉会館(地域スクール主催)の発表会と二つあって両方にエントリーした。梅田の場合はこれまたプロの方による生(アコースティック)のベース、ドラムがバックであった。この時はリハ含め気持ちがピッタリ合い、アドリブ部分ではベースの方が気合を入れて演奏して頂いるのが良く判り、実に感動したものだ。一方、司会を務める若いにーちゃんが題名を旨く言えなかったので小生が突っ込みを入れたりと、楽しい?思い出もあった。
 福祉会館では電子データであったので曲想も変えて終わり方を工夫したものだ。

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

ビヨンド・ザ・シー

ビヨンド・ザ・シー(2004年米) 
 監督・主演がケビン・スペイシーでこれは歌手ボビー・ダーリンの伝記映画?なのだ。しかし捻りが効いており一筋縄ではいかない作品でもある。ヒット曲「マック・ザ・ナイフ」で始まる出だしは極めて快調である。大方の歌手がそうであったように、売り出すためには世間にウケなくてはならない。そこでボビー・ダーリンは「ドリームラバー」などのポップスで一躍有名になる。しかし実際歌いたかったのはジャズ・ヴォーカルであったのだ。そのハザマにあるのが「マック・ザ・ナイフ」である。
 後年自らを変えなくてはと大自然の中で悟りを開き、フォークシンガー(反戦歌手)として再度ステージに立つも、観客からは「ドリームラバー」をやれなどと叱責を受ける始末。それでもナイトクラブでのショーは身体がモツ限り続けていたものらしい。ケビン・スペイシーの演技は非の打ちどころのない素晴らしいもので、ボビーのイメージを描いて余りある。
 SFテレビドラマ「スタートレック・DS9」でホロデッキ映像として登場するクラブ歌手は正にボビーそのものであるように、米国では人気が今もって存続しているようである。

テーマ : ミュージカル映画
ジャンル : 映画

カクテルストーリー(ギムレット)

カクテルストーリー(ギムレット)
 大昔の米国製ドラマ「サンセット77」に以下のシーンがある。黄昏時に私立探偵のベイリーが事務所の地下にあるナイトクラブのカウンターに依頼人(クライアント)に会いにのこのことやってくる。この場合クライアントは美貌の未亡人と相場が決まっており、カウンターについたベイリーがバーテンダーに「いつものやつ」と言いつつ懐から葉巻を取り出すと、画面右横からライターを持った細い手がすーっと伸びてくる。既にクライアントは到着していたのだ。
 この時の「いつものやつ」がギムレットである。ライムジュース1、ジン3をシェイカーにアイス数個と共にいれ、手が凍るようになるまで振る。そして静かにカクテルグラスに注ぐだけである。ライムもジンも非常にドライであるから全編きりりとした味わいに溢れ、葉巻などの強烈な匂いにマッチするものと思われる。因みにギムレットは「刺す」という意味の単語だとか。

テーマ : お酒全般
ジャンル : グルメ

季節の音楽(如月 その5)

 如月 その5はビル・エバンスのピアノである。10年くらい昔の今頃(如月)にビル・エバンスのCDがVerbから名盤シリーズといううたい文句で格安盤として出たのを、某レコードチェーン店が更に値引きして売り出したから、一気にゲットした。Verbには「モントルー」「トリオ64」「ライブ」などいずれも名盤が多い。
 彼のピアノというか音楽は単なるジャズという枠を越えている。もともと黒人の音楽であったジャズには「ファンク」とか「ブルージィ」とかいった汗の臭いが必須であったのが、マイルスの提唱した「モード」により旋律の美しさでもジャズが語れるようになったのは周知のことであるが、その旋律をブロックコード(デイブ・ブルーベックが代表者)ではなくて、複雑に展開するコードの群れ即ちメロディとして捕えたのがビル・エバンスである。その味わいは大人のジャズといったら言い過ぎだろうか。
 また、ピアノトリオだが、ベースやドラムスとのインタープレイを前面に打ち出したのも彼が最初ではないだろうか。名手スコット・ラファロやエディ・ゴメスを発掘?した功績も大きい。一口に言ってヨーロッパのジャズというのも可笑しいが、何故かニューポート(ブルーベックが出てましたなあ)よりもモントルー(スイスです)が似合うことは確かである。因みにモントルーは1964年(Verb)と1970年(CTI)のライブがCD化されているという入れ込み様なのだ。エバンスの音色はどちらかと言えば寒色系であるが、大寒を過ぎた今頃の空気の佇まいと不思議とマッチするのであった。


テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

発表会の曲(第九回)

(第9回 エブリシング・ハップン・トゥー・ミー)
 ジャズ・ボーカリストのマット・デニスが作曲した小唄でこれも黒人ピアニスト、デューク・ジョーダンのアルバム「フライ・トゥ・デンマーク」に入っている。メロディは極めてシンプルだが、それだけ聞かせるにはテクニックが要るという典型的な曲である。アドリブも次々と手を変え品を変え盛り上げねばならない。
 発表会であるが実にこの時のバックは電子データでは無く、プロの方によるモノホンのベースとドラムであった。当然ながら事前リハが発表会の一週間前に行われ、本番よりも(というか合奏そのものが初体験だったコトもあり)緊張しまくりであった。しかし演奏してみると実に気持ちが良いのだ。大袈裟に言えばヒューマン溢れるインタープレイが実現できたということなのかも知れぬ。ということで、結構良い経験となった。

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

カクテルストーリー(マンハッタン)

カクテルストーリー(マンハッタン)
 同量のライウイスキー(バーボンでも可)とスウィート・ベルモットをロックアイスと共にミキシンググラスに入れ、アンゴスチュラ・ビターズをワンダッシュ。ステアーしてカクテルグラスに静かに注ぐ。その際、カクテルピンに刺したマラスキーノ・チェリー添えることが肝要である。このカクテルのポイントはアンゴスチュラ・ビターズとマラスキーノ・チェリーから醸し出される独特の香り(異国の香りとでも言ったら良いのか)である。特にアンゴスチュラ・ビターズは何というか薬用?に近い強烈な味わいがある。
 カクテルの名付け親はマンハッタンに住んでいたチャーチルの母君だとか諸説ある。更にウイスキー・ベースの深い味わいは夜景でも眺めながら悠久の時に想いを馳せるのに格好であって、華やかながら他のケバケバしい?カクテルとは間違いなく一線を画している。

テーマ : お酒全般
ジャンル : グルメ

僕のピアノコンチェルト

 僕のピアノコンチェルト(2006年スイス)
若き天才ピアニストの物語。幼少の頃から色々とその片鱗はあって両親は非常に期待をしてしまう。10歳くらいまでは「ピアノの弾けない」役者が演じるため、その両親の面白おかしい生態もさる事ながら、結構退屈である。しかし、その後は注目の新進ピアニスト、テオ・ゲオルギュー自らが演じるため、ピアノの演奏シーンは息をのむほど素晴らしい出来栄え。彼が天才ピアニストを演じるリアリティは大変なものだ。
 そして天才として持て囃されるのに嫌気がさして、投身自殺を図ったあたりからドラマは急展開。ゲオルギュー君の独壇場となる。湖畔の別荘に暮らす祖父(名優ブルーノ・ガンツが秀演)の場所では実際まじでバッハのゴールドベルクをとつとつと弾くのだが、これが弾き方も演奏もグールドにそっくり!最後はリリシズム溢れるシューマンのピアノ協奏曲で締め括るあたり監督のフレデリック・M・ムーラーの手腕はただもんではない。やや長いが傑作といえよう。

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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