ジョージ・シアリング逝く

ジョージ・シアリング逝く
 去る2月14日にイギリス人で盲目のジャズピアニスト、ジョージ・シアリングが亡くなった。享年91歳であったという。ジョージ・シアリングを知っている方はもう殆どおられないかもしれない。1940年代から活動し、独特のブロックコードで注目され、様々なジャズピアニストに影響を与えた。更にピアノ、ヴァイブ、ギターをユニゾンで鳴らし、一種の洒落た音色を生み出し大評判を取った。これにリズムセクション、即ちベースとドラムスを加えたジョージ・シアリング・クインテットは一世を風靡したものだ。代表作「九月の雨」はそのサウンドが100%発揮された名演といってよい。そしてストリングス(弦楽アンサンブル)をバックにしたアルバムは一見ムードミュージックに聞こえるのだが実際そこにはジャズ・スピリットが流れており、極めて上質なパーフォーマンスが楽しめる。一方では「ララバイ・オブ・バードランド」を始め数々の名曲を作曲した優れたライターでもあったのだ。
 1970年代後半からはコンコードジャズのメンバーとして活躍。特にジャズヴォーカリスト、メルトーメとのデュオアルバム「アン・イヴニング・ウィズ・ジョージ・シアリング&メル・トーメ」はグラミー賞を受賞した。その頃、ベーシストのブライアン・トーフとのやはりデュオで自作曲「ララバイ・オブ・バードランド」を演奏しているアルバムではアドリブ含め完全にバッハの曲(らしき展開)になっていたのが感動的であった。
 小生は1990年代にコンコードジャズのメンバーとして来日した際に聴きに行っている。ピアノのソロであったが、なんと「さくらさくら」を題材にした曲が実に印象的であった。これは今でも耳の中に響いている。ご冥福をお祈りしたい。
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ジャズ・パラダイス(チックコリア)

ジャズ・パラダイス(チックコリア)
 現代のジャズピアノの第一人者である。というか1960年代後半に活躍した時はかなり前衛的な奏法を特徴とし、同時にまたエレクトリック・ピアノ(通称エレピ、この場合フェンダーローズが多い)を使用して注目を浴びた。1971年に結成したグループ「リターン・トゥー・フォーエヴァー」はその斬新なサウンドでその後のクロスオーヴァー・ミュージックの方向性を決定した。特にアルバム中の「スペイン」は他のアーティスト達によってもよく演奏される名曲となっている。その後はエレピを使ったエレクトリック・バンドとアコースティック・バンド(通称アコステ)の二つで演奏や録音を続けた。小生としてはアコステによる1991年のアルバム「Alive」が迫力ある演奏で記憶に残っている。前回のハービー・ハンコックとはピアノ・デュオとして1990年代に来日し素晴らしい演奏を繰り広げてくれた。

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ジャズ・パラダイス(ハービーハンコック)

ジャズ・パラダイス(ハービーハンコック)
 ハービーハンコックはピアニストにして編曲者、イベントプロデューサー(東京JAZZなど)と多種多彩な黒人ジャズアーティストである。1960年代からブルーノートレーベルを中心として活躍してきたが、1980年代にはVSPOクインテットを結成し何度か来日したから覚えておられる方も多いと思う。
 その後1990年代に入り自身のトリオでライブスポットにも出演していた。その頃はJASONのフェイヴァリットである名曲「カンタロープアイランド」を良く演奏していた。カンタロープとは南国産のスイカみたいなフルーツのことで、曲はそれを抱えた娘さんのリズミカルな歩みを表している(曲以降はJASONの創造です)。元々はブルーノートにカルテットで録音したものがつとに有名であるが、ハービー自身はこの曲をブルーノート東京なんかのライブではトリオでも良く演奏している。FMで放送された1995年のマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルではベースにデイブ・ホランド、ドラムスがアル・フォスターという強力な布陣で演奏したのだが、これが凄かった。延々10分近いギグながらアドリブの変幻自在な展開、バック陣の力強いビート感など、屈指の名演であったが何故か今もってCD化はされていない。さて前項のグラント・グリーンとの関係であるが、二人はグラントグリーンの名作「フィーリング・スピリット」で共演している。

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ジャズ・パラダイス(グラント・グリーン)

ジャズ・パラダイス(グラント・グリーン)
 1960年代から活躍した黒人ジャズ・ギタリスト。ケニー・バレルやウエス・モンゴメリーほど名前が知られていないのはブルーノートレーベル(後にヴァーブも)だけにコツコツと地味目のリーダー作を録音し続けた所為であろう。しかもシングルトーンの奏法だから尚更である。しかしその音色には厚みと重みがしっかりと含まれており、何と言うかしみじみ感に溢れて聞くもののハートに直接響いてくる。特にアルバム「BORN TO BE BLUE」における「Count Every Star」はオリジナルのボーカルナンバーよりも数段曲の内容を表現して余りある名演であると言えよう。前項ジャック・マクダフとはマクダフの名盤「The Honeydripper」で共演している。

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ジャズ・パラダイス(ジャック・マクダフ)

ジャズ・パラダイス(ジャック・マクダフ)
 ジャズ・オルガン奏者。いわゆるファンキージャズの定番、即ちオルガン、ギター、ドラムス、サックスのユニットに於けるオルガンの地位を固めた人と言って良い。そのユニットでのオルガンは通奏低音(ベースとリズム)の役目もあるが、音楽の背景としてのムード作りにも大いに関係してくる。よってソウルフルでブルージーだけでは成り立たない訳で、何よりも増して「アーシー(土着であって洗練された)」な感覚が要求されてくるのだ。
 このファンキージャズ自体は我が国では余り流行らなかったジャンルであるが、欧米ではこうしたユニットが数多くあり、またライブコンサートも頻繁に開催されているようだ。何しろジャズがパワーダウン著しい頃でも新譜が出ており、またマクダフはそれらのうちの多くに参加している。前項のジョージ・ベンソンとはベンソンのデビューアルバムで共演している。

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JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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