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季節の音楽 文月

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季節の音楽 文月 
 季節の音楽 文月は“CTIオールスターズ・アット・ハリウッドボウル1973”を取り上げる。1973年7月23.日~24日にカリフォルニアのハリウッドボウルでCTI即ちクリード・テイラーが創設したジャズ&フュージョンレーベルのメンバーが揃って挙行した一大ジャムセッションがこれ。メンバーの顔触れ、演奏のクオリティなど正に空前絶後であって、当時発売のLP3枚分のレコードは正に怒涛のアルバムと言ってよい。
 小生は当時これまたNHK-FMのジャズ番組で一部を聴き、廉価版になったのをきっかけに一気にゲット。一枚目の第一曲は当時飛ぶ鳥を落とす勢いのジョージ・ベンソンが「夢のカリフォルニア」を熱演。ママズ&パパスの名曲というより、ウエス・モンゴメリーの同名大ヒットアルバムを意識しての選曲であることは明白である。そして二曲目はフレディー・ハバートの「ファーストライト」。これも彼のデビューヒットアルバムである。更にジミー・スミス、ハンク・クロフォード、ミルト・ジャクソン、グローバー・ワシントン・ジュニア、ボブ・ジェームス、ヒューバート・ローズなどの超豪華な顔触れが並ぶ。  
 恐らくクリード・テイラーはこのレーベルの立ち上げをこのコンサートで勢い付けたかったことは想像に難くない。何しろ編曲者ドン・セベスキーの12音階とか、ジャズ、ソウル、ロック、が程よくミックスされた快適な音楽、それがジャズ・フュージョンであった訳で、CTIはその総本山でもあったのだから。エスター・フィリップスもヴォーカルで参加し、ソウルフルな熱唱を提供している
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季節の音楽 水無月

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季節の音楽 水無月
 季節の音楽 水無月はバッハ作曲管弦楽組曲第二番ロ短調(演奏:オランダ室内管弦楽団)を取り上げる。バッハのケーテン時代には優れた器楽曲が多いのだがブランデンブルグ協奏曲と並び有名なのが4曲の管弦楽組曲である。形態は協奏曲であるが緩急緩といった形式ではなく、組曲という様々な舞曲や小曲が並んでいる。勿論夫々にはサラバンド、ジーグなどの形式名が付けられている訳だ。
 中でも第二番は特に知られている。フルートを中心とした協奏曲である為だけでなく、バディヌリ、ポロネーズといった曲の持つ極めて親しみ易い旋律の賜物であろう。フルートの持つ特徴を余すところ無く引き出し、しかもある程度のテクニックは披露させ、ダイナミックに展開するあたりはバッハの独壇場である。
 中学二年の初夏の頃の音楽の時間に初めてこの曲のレコードを聴いたのだが、一辺に気に入ってしまい、当時来日していたオランダ室内管弦楽団(コンサートマスターは確かシモン・ゴールドベルクだったと思う)のラジオ放送をテープに録音し、我が家で何度も聴いたものである。しかも年度末の試験にレコードによる「ブラインド・テスト」があり、容易く曲名が回答できたのも今となっては懐かしい思い出である。

季節の音楽 皇月

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季節の音楽 皇月
 季節の音楽 皐月はアービング・バーリン名曲集(ジョージ・メラクリーノ・オーケストラ)を採り上げる。ジョージ・メラクリーノ・オーケストラは今ではもう忘れ去られてしまったムード・ミュージックの(アメリカでの)王者であった。1950年代から1960年代に掛けて欧米諸国ではいわゆるヒットポップスとは別に「生活に溶け込んだ音楽」というのが確かに存在した。それは映画音楽であり、ミュージカルナンバーであり、カクテルタイムの音楽であったりしたのだ。わが国では当然ながらポップスしか伝わらなかったため、この手の音楽、つまりその頃名付けられた「ムード・ミュージック」はごく限られたメディアでしか聴くことが出来なかったのだ。
 そのジャンルでは世界的に見ればヨーロッパが勢力を張って?おり、大御所マントバーニーを初めとしてフランク・チャックスフィールズ、ベルトケンフェルト、ヘルムート・ツァハリアス、などがその技を競っていた。
 そんな中でジョージ・メラクリーノのアプローチは極めてシンプルかつオーソドックスであったが、唯一録音方式が変わっており、つまりはステージにマイクをセッティングし、楽団員は客席で演奏したという。そうすることで弦に一種独特の響きが加わり分厚い絨毯の如きストリングスが実現した。マントバーニーのまるで水の流れるような「カスケイティング・ストリングス」とは好対照である。
 そのメラクリーノが1960年代初期に取り組んだのがこのアルバム。わが国ではホワイトクリスマスでしか名前を知られていないが、アービング・バーリンはオペレッタからミュージカルを経て続くスタンダード・ソング(即ち小唄)の偉大なクリエーターである。  1900年代初頭にマンハッタンはティンパンアレーで作曲しては楽譜を売り捌いていたバーリンはめきめきと頭角を現し、オールウェイズ、ソング・イズ・エンディッド、ブルー・スカイなど数々の名曲を世に送り出した。確か101歳まで生きた人だったと思う。その極めてメロディアスな旋律をメラクリーノは丹念に演奏しており、この清々しい季節の宵に聞くのには実にぴったりである。ハープを多用してメリハリ感を醸し出しているのも好印象を受ける。

季節の音楽 卯月

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季節の音楽 卯月
 季節の音楽 卯月はバッハのヴァイオリン協奏曲第一番第二楽章である。バッハのヴァイオリン協奏曲は一番、二番、それに二つのヴァイオリンの為の協奏曲の全3曲が有名でこれだけでレコードに丁度収められる長さもあってか、過去かなりの数のアルバムがリリースされている。技術的にもさほど難しくないので素人の発表会などでもピアノを伴奏としてよく弾かれている。
 十数年前にヴァイオリンのレッスンを受けていた頃、発表会でこの一番をエントリーした。第一楽章、第二楽章を冬と春の2回に分けて弾いた訳だが、どういう訳か第二楽章が印象深い。曲想は極めてゆったりとした中にも歌があって何かしら崇高な佇まいが素敵である。たまたま、五月の発表会に向けて練習していたのでこの曲を聴くと、どこからともなく初夏の薫風が流れて来て清々しい気持ちになる。 
 さてレコードは上述の如く、グルミオー、シェリング、など様々なアルバムがある中、JASONはニコラウス・アーノンクール指揮のウイーン・コンチェントゥス・ムジクスの演奏がいたく気に入ってしまった。独奏ヴァイオリンは勿論奥様のアリス・アーノンクールである。全体に暖かいトーンに溢れた名演だと思う。尚、発表会に向けてはダビット・オイストラッフのDVDを参考にしたが、その恰幅の良い安定した演奏は得る所が多かった。

季節の音楽 弥生

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季節の音楽 弥生
 季節の音楽 弥生はレイ・ブライアントの「ゴールデン・イヤリング」を採りあげる。レイ・ブライアントは1931年フィラデルフィア生まれの黒人ジャズピアニストである。チャーリーパーカーやレスターヤングのピアノを担当していたというから、1940年代から音楽活動をしていたものと思われる。
 彼の超名盤(というかモダンジャズの代表的レコードとして)の一つに「レイ・ブライアント・トリオ」(Prestige)がある。1957年録音のモノラル盤だが、彼の黒人フィーリングというかブルース感覚が目一杯発揮されたアルバムである。この冒頭に入っているのが「ゴールデン・イヤリング」という曲。同名の映画主題歌で作曲はあのビクター・ヤング。何となくジプシーを思わせる民族的な旋律は元ネタがサラサーテのチゴイネルワイゼンから来ていることと大いに関係がありそうである。その所為かペギーリーの唄でも大ヒットした。
 ブライアントのそのよくスイングするタッチは独特の感触がある。どちらかと言うと極めてあっさりと演奏しているが、それがこの浪花節的?とも言える旋律を自然と歌わせしみじみとした感興溢れるものとしているようだ。ジャケットでタバコを斜めに加えたブライアントには“どうだ文句あるか”の如き“余裕の極め技”みたいな表情が溢れており実によろしい。
 20年以上昔だがジャズピアノのスクールに通っていた頃、この弥生の頃に「ゴールデン・イヤリング」を練習していたのでこの季節になると聴いているというわけである。
プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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