季節の音楽 卯月

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季節の音楽 卯月
 季節の音楽 卯月は「グレート・フォーク・テーマ」(演奏パーシーフェイス・オーケストラ)を採り上げる。これはパーシーフェイスが1960年代初頭にアメリカで巻き起こったフーテナニー・ブームを鋭く察知して作り上げたアルバムであり名盤と言って良い。
 フーテナニーとは日本流に言えばフォークソングである。アメリカの土着?の民族色の強い音楽だが元々歴史の浅い国柄もあってカントリー色が強い。このムーヴメントがサイモンとガーファンクル、CSNY、などを輩出につながっている訳。
さてこのアルバムだが「500マイル」のヴァイオリンの切ない響きや、まるでクラシックの歌曲のような出だしの「レモン・ツリー」など千変万化の編曲が先ず素晴らしい。ボブ・ディランで有名な「風に吹かれて」は映画音楽の如き盛り上がりで実に感動的である。
アメリカの土着の音楽を取り上げたものは既に「アメリカン・グレート・ソング」というアルバムがあって、テネシーワルツ、アラバマに落ちた月、など心に染みる懐かしい響きに満ちていたのだが、グレート・フォーク・テーマはこれとはコンセプトを明確に異にしており、曲そのものを大いに謳歌しているのが良い。
 中学三年の卒業の頃、気の合った仲間で埼玉県は長瀞という観光地?に遊びに行ったことがある。名前を忘れたが有名な川を小船で下った時の印象がまさにこのアルバムそのものだと後年気が付いた。つまりこのアルバムを聴いた途端にその時の長瀞の景色が眼前と浮かんだものだ。理由は今以て判らない。しかしそのことにより、早春に聴くことが通例となってしまった。
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季節の音楽 弥生

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季節の音楽 弥生 
 季節の音楽 弥生はアンドレ・ギャニオンを採り上げる。カナダ生まれのアンドレ・ギャニオンが有名になったのは、「Age35」とかゆー2000年頃のトレンディ・ドラマの主題歌を作曲したことに一般的には起因する。しかし彼の本来の活動は1970年の万博で来日した頃からと相当に年季が入っている。
 小生が聞き出したのは1990年頃のNHK-FMの夕刻の名物番組「サウンド・クルーザー」(以下SC)で知り得たからである。今でも語り草となっているこの番組は「アンビエント・ミュージック」なる新ジャンルを確立したことでも知られている。それまでのイージーリスニング(所謂ムード・ミュージック)がエレベーター・ミュージックと酷評されたことに比べ、アンビエント・ミュージックは「寛ぎ」「癒し」などの怪しげな単語と結びつき新たな市場を開拓していたのだ。その線上にかつてのセント・ギガなどがあることは言うまでも無い。
 そのSCでよく流れていたのがアンドレ・ギャニオンというわけ。メロディはシンプルで佇まいはショパンに近い。左手のコードはすべからくアルペジオとなって、滑らかな雰囲気を醸し出している。その単純なメロディ故に楽譜が色々と出版されている。
 1990年の春頃から「風の道」「インプレッション」「静かな生活」なるアルバムが立て続けにリリースされ、いずれも小生にとってはお気に入りとなっている。これから春が煌(たけ)る直前の静かなひとときを実に旨く表現している。
 尚、10年くらい前までは毎年のように来日していた。ライブはピアノ独奏であったが、それだけにメロディの良さが堪能できたし、彼のトークではご家族(大家族)の話題が取り上げられ、これまた違う側面を見ることができた。最近は全く見かけないが今頃はどうしているのだろうか?

 季節の音楽 如月

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季節の音楽 如月はアルバムタイトルが「ファイネスト」でピアノはフランキー・カールである。フランキー・カールは1950年代に活躍したポピュラー・ピアニスト。そのカクテルチックで華麗なタッチは正にアメリカの黄金時代のものである。わが国ではこの頃は丁度戦後の混乱期にあたり、ヒットパレードはプレスリー中心のロカビリー旋風が吹きまくり、こうした一般的な洒落た音楽は全く輸入されなかったと言って良い。
 それを知ったのは昭和40年代のNHK第一放送(ラジオです念のため)の夜11時からの「夢のハーモニー」であった。RCA キャムデン原盤のアルバムの比較的何枚かをオンエアーしていたように記憶する。勿論このファイネストは録音して愛聴していた。後年1990年代にレコードとして再発(新譜かも)されたので直ちにゲットしたものである。今では当然CDでの入手可能である。
 さてフランキーカールの実物?は所謂奇形で背丈が小さかったそうな。けれど指先は長かったようで、紡ぎ出されるフェイクは実に華麗という言葉にぴったりである。ファイネストは1950年代後半の録音で代表的な自作自演ヒット曲である「サンライズ・セレナード」がフィーチャーされている。作曲されたのは1930年代らしいが、グレンミラーも好んで演奏したというこの曲は日の出前の日本語で言う「暁闇」がよく表現されている。それも春の訪れを感じさせる晩冬の趣に合っている。それでこの頃によく聴いている。

季節の音楽 睦月

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季節の音楽 睦月
 皆様明けましておめでとうございます。何時もお立ち寄り頂き有難うございます。本年も引き続きよろしくお願いいたします。
 さて季節の音楽 睦月はモーツァルトのピアノ協奏曲(ザルツブルグモーツァルトマチネーライブ)を採りあげる。これはその昔1970年代に新年の三が日、NHK-FMで放送された「ザルツブルグ・モーツァルト週間特集」なる番組に端を発する。これは文字通りその前の年の夏にマチネーコンサートとしてサルツブルグ祝祭劇場で催されたコンサートシリーズのライブ放送(録音)で、当然ながら全てモーツァルトの曲である。
 中でもピアノ協奏曲は独奏者に独特のものがあり、1970年代ではF・グルダ、W・クリーン、PB・スコダというウイーン三羽烏は勿論のことC・カーゾン、などの渋いところから未だわが国では知られていない若手まで正に百花繚乱の如くであった。これをピアノ協奏曲だけを選んで毎年録音していた訳で、実際番組が早朝だったため時によっては寒さに堪えながらエアチェックしていたのも懐かしい思い出ではある。
 モーツァルトのピアノ協奏曲は全27曲あってこれを無作為にワンシーズンに3曲演奏する訳だから10年も経れば終わってしまう。それに有名どころは後半の数曲に限られているから当然の如く同じ曲が何度も登場することになる。しかしそこはさすがにモーツァルトの演奏者達であってピアノの独奏者が変われば解釈も曲の趣も違ってくる。印象深いのはピリスの演奏した第9番K271ジュノム、クリーンの第23番K488、などであろう。
 毎年正月朝の我が家のBGMはこの20本余りあるカセットからということになっている。つまりは睦月の音楽である。この番組は2000年頃を境に全く放送されなくなって仕舞ったのが残念でならない。一方ではこれらの音源を使ったCDが何枚か発売されているようではある。始まったのが1950年代なのでかなり膨大な量が残っている筈であり、これからのリリースに期待したいところではある。

季節の音楽 師走

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季節の音楽 師走 
 季節の音楽 師走は「チャイコフスキーの四季」より「聖夜」を取り上げる。チャイコフスキーはロシアの音楽雑誌に連作の作曲を依頼された。即ち、毎月一曲ピアノの小品を連載するというもので、後年これがまとめられて「四季」と題されて出版された。
全12曲はいかにもチャイコフスキーらしいメロディアスなものばかりで、「トロイカ」などの有名曲も含まれている。その12月は「ノエル(聖夜)」と題されたワルツで、雪の中で子供達が遊んでいるイメージを持ったかわいらしい曲である。
 この曲は有名な割にはレコードが少なかったが、幸いなことに2000年にウラジミール・アシュケナージが録音をしている。それは彼独特の柔らかい音色とやさしい感性が曲の魅力を一段と引き立てている見事な演奏である。
 この曲を聴くと静かな冬の日差しが差し込んでくる部屋の様子が浮かんでくる。実はジャズ・ピアノのスクールでクリスマス・コンサートがあった際にこの曲をアレンジして臨んだのも懐かしい思い出である
プロフィール

JASON

Author:JASON
はじめまして。JASONと申します。ホラー映画が大好きで放映される作品は大概録画して観ています。時間が許せば劇場にも足を運びますが、ことホラー映画に関して言えば米国で公開された数の十分の一くらいしか我が国で公開されないのが残念です。因みにハンドルネームのJASONは御存じ13金のシリーズから取ったものです。さて小生の他の趣味ですが楽器では習い事レベルですが、クラシックのヴァイオリンとジャズピアノを奏します。またカクテルに興味があり、冬はマンハッタン、夏はマルガリータなどを作って楽しんでいます。更に ホームページギャラリー「チェリーとジャンヌ」を公開中です。黒猫チェリーと白猫ジャンヌが登場するイラストストーリーとギャラリーの二本立てになっています。見て頂いた方々のご感想や意見交換などをホームページつくりに反映していきたくよろしくお願いします。なお、URLはhttp://parnassum.web.fc2.com/です。

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